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注目される東沙諸島 航空基地で米軍阻止 SSBNを守る要塞 潜水艦から兵站を守る大陸側の浅海域

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(画像はイメージ)

 南シナ海の北部にある平坦な地形の東沙諸島が注目されている。
 台湾を支援する米軍を阻止するため、中共軍が、東シナ海、台湾東方の西太平洋及びバシー海峡周辺の作戦海空域の航空優勢等を確保するためには、より当該作戦海空域に近い東沙諸島の航空基地が重要になる。中共は、水深の深い南シナ海を戦略ミサイル潜水艦の聖域とするというのが定説だ。東沙諸島を抑えることは、南シナ海の入り口となる台湾海峡とバシー海峡を抑えることになり南シナ海の確保に重要である。
 もし、南シナ海の埋め立て地に音響信号を据え付けて同時刻に発すれば、従来、推測航法と慣性航法に頼って来た潜航中の潜水艦は、その信号で自身の位置を知ることができ、潜水艦発射弾道ミサイルの精度向上にも貢献する。
 西沙、スカボロー礁、そして東沙諸島にも設置すれば南シナ海の北部も含め、南シナ海全体で、潜水艦の航法を援助できることになる。
 東沙諸島を維持するには兵站を維持することが必要である。
 島を確保している方が飛行場を使えるし、対空火器も配備できるので有利にはなるが、空輸で兵站を維持するには、航空優勢を確保できるかどうかが重要だ。
 中共側の水深は浅く、潜水艦の行動は難しいから、大陸から東沙諸島に補給する船舶は安全に航行できる。
 海路での兵站を阻止するには浅海域でも潜航可能な機雷敷設用AUVがあると役立つかもしれない。
 島が平坦であるため、島を確保するのは要塞化しない限り、困難だ。


〇注目され始めた東沙


 中共が、周辺地域に軍事、非軍事含め影響力を波及していることは、改めて言うまでもないことではあるが、今、南シナ海の北部にある東沙諸島が注目されつつある。
 中共は、1950年代に西沙諸島の一部を占拠したのを手始めに、1974年(昭和49年)には西沙諸島全域、1988年(昭和63年)には南沙諸島6か所を占拠、1995年(平成7年)にミスチーフ礁、2012年(平成24年)にはスカボロー礁を支配する等、南へと支配を広げて来た。
 しかし、北側にある、東沙諸島は国府側が支配しており、今のところ中共の支配は及んでいない。
 ところが、中共の雑誌『艦船知識』2018年2月号の記事で、台湾の国府側を支援する米軍を阻止するため、中共軍が、東シナ海、台湾東方の西太平洋及びバシー海峡周辺を作戦海空域とする内容を掲載したことを、海上自衛隊幹部学校戦略研究会がコラム162号で「人民解放軍の軍事作戦における東沙諸島の意義」として、令和2年6月5日に指摘した。
https://www.mod.go.jp/msdf/navcol/SSG/topics-column/col-162.html
 詳しくはコラムの記事に譲るが、海南島三亜基地と比べ、『艦船知識』が挙げた作戦海空域の航空優勢等を確保するためには、より当該作戦海空域に近い東沙諸島の航空基地が重要になるというものである。
 さらに、『NIDSコメンタリー』(防衛研究所)第124号(2020年6月16日)が、「緊迫化する台湾本島周辺情勢【2】-高まるバシー海峡・東沙島の地政学的重要性-」と題して、中共軍の訓練空海域が、前述の『艦船知識』が示す空海域にシフトしたことについて、中共軍の戦力を台湾本島東側海空域(太平洋側)に展開させることで、理由として、台湾軍を東西から圧迫することで消耗を強いるとともに、米軍による台湾支援作戦に対抗することを挙げた。
http://www.nids.mod.go.jp/publication/commentary/pdf/commentary124.pdf
 昨年、尖閣諸島付近に長期間にわたり中共の海警の公船が行動したことが話題になるなど、この空海域における中共の行動活発化のニュースには枚挙に暇がないところであり、東沙諸島が注目されるのは自然の流れであろう。
最近の東沙諸島を巡る動向は下のとおりである。
香港、台湾が実効支配する東沙諸島へ台湾民間機の飛行を認めず2020年10月16日
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/10/post-94720.php
中台の発火点に急浮上した東沙諸島2020.9.25
https://special.sankei.com/a/international/article/20200925/0001.html
中国軍、東沙諸島奪取演習を名言 2020/08/03
https://www.47news.jp/5087865.html
中国軍、台湾・東沙諸島の奪取演習を計画 2020.5.16(土)
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/60542


〇東沙諸島について


 一般的な事項についてはWikipediaの記事を参照してもらいたい。 
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E6%B2%99%E8%AB%B8%E5%B3%B6
 南シナ海への北側の入り口である台湾海峡とバシー海峡を通過して、南シナ海内へ向かう正面にあるのが東沙諸島である。
 高雄市には東北東へ425km、香港へは西北西に318kmである。これを日本に置き換えると、陸地に収めるのが難しいが、伊勢志摩を東沙島とすると、高雄市は北茨木市、香港は、隠岐島に向かう70km手前、鳥取市の北の沖合40kmに当たる。欧州ならばチューリッヒを東沙島とするなら、高雄市はプルゼニに当たり、プラハの約60km手前、香港はエクレレ付近、ランスまで75km足りないといったところである。
 島として主張できるのは東沙島だけであるが、3つの巨大な環礁があり、艦艇の泊地としての利用や、埋め立てればかなりの地積の基地を作る規模がある。
 一般に南シナ海は、水深の大きな海として知られるが、大陸から東沙諸島までは、大陸棚であり、海底の崖の突端に位置している。
 東沙島は全体として平坦な島であるが、わずかに起伏もあるようである。

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