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「 RavnX」衛星空中打ち上げドローン 発射地点の制約解決 秘匿・対候性に富み、妨害下の強行即応打ち上げも可能に

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〇空中打ち上げの利点


 衛星の打ち上げ軌道と発射場の位置関係は深い関係がある。理論上、どのような軌道にも投入できないわけではないが、打ち上げロケットに、より大きな能力を必要とされる場合が発生する。打ち上げた後で、軌道に合わせ、舵を切る制御をしなければならず、その分の燃料を軌道にコースを合わせるために使ってしまうからである。
 静止軌道への打ち上げであれば赤道上から打ち上げるのが最も好ましい。地球の自転を利用できるし、そのまま東に向けて打ち上げればよいので、軌道傾斜角に合わせてカーブさせる必要がないからである。
 しかし、両極上空を通過する極軌道衛星であれば、軌道傾斜角は90度を超えるため高緯度地点からの打ち上げが好ましくなる。
 このように、すべての軌道に適した発射場というのはあり得ない。
 発射場の立地条件もあり、軌道に合わせ、どの方向にも好きなように発射できるわけではない。周辺の地域や海域の利用状況によっては発射可能な時期も制約されてしまう。
 衛星というより探査機の場合だろうが、他の天体との位置関係が絡むと発射時期も制約要素の一つとなる。
 空中打ち上げなら、これら発射地点の問題を一気に解決することが可能となるのである。自ら、移動して発射できるからだ。
 また地上の発射台に打ち上げロケットを据え付けることになり、発射時や準備段階での気象条件が大きく影響する。また、空中打ち上げなら、打ち上げの準備作業を格納庫などの設備内で行うことが可能だ。
 屋内作業ができることは、それらの一連の作業を秘匿できるから軍用衛星にはもってこいということになる。
 今や、多くの国が宇宙状況認識(SSA)を行っているから、打ち上げた衛星の軌道は速やかに把握されてしまう。敵の偵察衛星が何時、上空を通過するかわかれば、対応できるわけで、その偵察衛星の価値は大きく減じてしまうだろう。
 もちろん偵察すべき対象によっては任意の地点を特定の時刻に偵察したいということもある。
 衛星による偵察活動を軍の作戦行動に連携しようとすれば、攻撃直前の敵の配置や陣地の構築状況は重要な情報である。作戦に呼応した任務には軌道の変更が難しい衛星より、偵察機やドローンの方が向いているとも言えるが、偵察機などは敵の防空能力などにも影響を受ける。しかも低い高度から広い範囲を短時間で偵察するのが逆に難しい面もある。もちろん、偵察機などは敵に、こちらが偵察していることを気づかれ易い。偵察機が敵に感知され易いことを利用して威力偵察として行う場合はむしろ有効な場合もあるが、できれば、衛星を使って偵察機などと同時に隙を狙った方向から情報を取れれば更に良いことになる。
 偵察衛星に限らず、対衛星兵器によって通信衛星などが破壊されることもあり、現在、代替となる衛星の即応打ち上げの必要性が各国で求められているのである。
 わが国においても政財界で即応打ち上げの検討をしているようである。
「即応型の小型衛星等の打上げシステム」 内閣府
https://www8.cao.go.jp/space/comittee/dai55/siryou5-4.pdf
「平成19年度 即応型宇宙システムの製造に係わる競争力強化」
社団法人 日本機械工業連合会  社団法人 日本航空宇宙工業会 
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:hEsQFU3sGSoJ:www.jmf.or.jp/japanese/houkokusho/kensaku/pdf/2008/19kodoka_04.pdf+&cd=46&hl=ja&ct=clnk&gl=jp#116
 また、空中打ち上げシステムは、衛星軌道に投入するだけではなく、弾道飛翔にも利用できるだろう。偵察目的なら、軌道を察知され易い衛星軌道より弾道軌道の方が好ましい場合もあるかもしれないし、もちろん弾道ミサイルの発射や対衛星兵器の発射にも利用可能である。
 反面、空中打ち上げでは、打ち上げる重量や軌道高度が、搭載機の離陸重量に制約されてしまうという問題もある。搭載機そのものが1段目のブースターとして機能し、位置エネルギーと運動エネルギーを2段目以降に提供することから、搭載されるブースターを小型化できる面もあるが、現行では、やはり低軌道への打ち上げに限られるようだ。
 日本の企業も、空中打ち上げに取り組んでいる企業が出てきているので、今後、様々な用途に適したものが出てくるかもしれない。
株式会社IHIエアロスペース 空中発射システム
https://www.ihi.co.jp/var/ezwebin_site/storage/original/application/14da060674e0d2e855f365171981b9d8.pdf

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