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自衛隊調達巡り(186)除籍船舶の売払いDD-130「まつゆき」 海で物を見つけることが多かった護衛艦

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入札日:令和4年1月14日
海上自衛隊舞鶴地方総監部
除籍船舶の売払い DD-130「まつゆき」
https://www.mod.go.jp/msdf/bukei/m0/nyuusatsu/03-1-9996-2004-0002-00.pdf
 令和3年4月7日に除籍となっていることからDD-130「まつゆき」であろうと思われる。この除籍によって護衛艦籍のはつゆき型は全て除籍され、練習艦隊所属の「せとゆき」を残すのみとなった。
 「まつゆき」の足跡についてウィキペディアの記事などを中心に見て行きたい。
 「まつゆき」は1983年(昭和58年)9月19日に石川島播磨重工業東京第1工場の船渠で進水した。現在の、ららぽーと豊洲店のある場所である。この工場で建造された最後の船は護衛艦の「あけぼの」であるが、1999年10月29日起工、2000年9月25日に進水だから、まだ後に何隻もここで作られた船があるが、はつゆき型としては最後の艦だ。
 「まつゆき」が進水した半月前には大韓航空機撃墜事件が発生している。
 「まつゆき」の後には11隻の艦船が建造されているようだ。

石川島播磨重工業 東京第一工場の建造船舶一覧
https://funeco.jp/manufactor/ishikawajima-harima-tokyo1/

 はつゆき級が建造された経緯については(164)を参照されたい。
 「まつゆき」は先に除籍された「あさゆき」より約2年1か月早く進水している。これは「あさゆき」の起工よりも1か月早い。「しまゆき」の起工は3か月程早いので、両艦の起工の間に進水したわけだ。
 「あさゆき」「しまゆき」は昭和57年度計画艦であるが、「まつゆき」は昭和56年度計画艦であるから早いのは勿論のことだ。

 「まつゆき」は9番艦であるが、この一つ前の8番艦「やまゆき」から上部構造物をアルミニウム製から鋼製に変更して100t程重量が増しているそうである。アルミニウムの熱伝導が大きいことや、耐熱性が弱く米巡洋艦ベルナップの火災や、フォークランド・マルビナス紛争において英駆逐艦シェフィールドの火災の戦訓などから変更されたようである。
 以前取り上げた「あさゆき」とは基本的に要目は同じ筈であるが、Wikipediaによれば「まつゆき」の方が吃水が1cm深いようだ。その割に0.7ノット速い。排水量などは変わらない。搭載しているものも基本的に同じで、形式名の後ろの方のアルファベットが一つズレているものがいくつかある程度である。0.7ノットの差と言えば秒速0.36mだ。1時間で1.3kmも差が付いてしまうのだから、小さな差とは思えない。
 「まつゆき」という名称は、艦艇名としては旧海軍通して初の命名であるそうである。調べると昭和39年(1964年)3月28日 に日立造船神奈川工場で完成したPC-40「まつゆき」という巡視艇がある。1979年6月6日に除籍されており、同名の艦船が存在してはいないようだ。

 就役前の公試中に「まつゆき」は脚光を浴びることになる。昭和60年(1985年)8月13日18時10分に相模湾(相模港の居島灯標から246度、8.1海里の地点)で、前日に圧力隔壁破損により御巣鷹山に墜落した日本航空123便のボーイング747型機JA8119の垂直尾翼を発見回収したからである。
 1855 自衛艦「まつゆき」から海上保安庁東京湾海上交通センターに「破片を回収した。垂直尾翼の一部らしく赤い鶴のマークの一部がある。厚さは65センチくらい、リベットが打ってある。」と詳細報告が入る。
 2100 浦賀水道航路を哨戒中だった巡視艇「あきづき」が館山湾内で「まつゆき」から回収された破片を引き取る。

 ちなみに、「まつゆき」が発射した無人機が日本航空123便に命中したかのようなトンデモ話が出て来るが、そもそも就役前で、飛び道具など搭載していない。もし仮に対空武装した軍艦が高度6千mを巡行する飛行機を撃墜しようとしても、地対空ミサイルというのは、自らに向かってくる目標以外の目標を撃ち落とすのは能力的な限界により難しいのだ。見越し角が過大になり過ぎることなどが原因である。後追いになるので命中するまでの時間が急激に大きくなるのである。そうなると相当先回りしないとミサイルも追いつかない。ミサイルの燃料も尽きてしまう。
 高度6千mあたりを巡行する旅客機というのは亜音速とは言え結構速いものだ。RIM-7クラスの短SAMではストレート・インバーンド・ターゲット以外の撃墜は正直難しい。もちろん自分に向かってくる目標ならもっと高速でも対応できる。横行する高空域の目標を撃墜しようとすればスタンダードSM-2やペトリオットクラスのミサイルが必要になる。
 私はMIM-14、すなわちナイキJで、在空目標で要撃訓練を経験している。このクラスであれば横行目標でも対応可能であるが、流石にSR-71をトラッキングしたときは、コンピュータ(もちろんアナログ式)のオバーロードランプが一斉に点灯した。つまり迎撃不可能ということだ。

 公試試験というのは、艦の速度性能や旋回性能を正確に測定するから、そもそも陸地が見える範囲で行うのが普通だ。日本航空123便は大島から南伊豆辺りを飛行しているから、そんなところを飛行しているものを撃墜などできない。まして亜音速のチャカとかファイアビーを衝突させるなど夢物語だろう。他にターゲットドローンにはR-CATとRC-MATがあるがプロペラ式だから問題外である。RC-MATなら衝突してもエンジンにでも吸い込まない限り影響はないかもしれない。

 就役後、昭和61年(1986年)3月19日に就役し、同日付で第2護衛隊群隷下に新編された第44護衛隊に「やまゆき」とともに編入され、呉に配備された。
 「やまゆき」は昭和59年(1984年)7月10日に進水、昭和60年(1985年)12月3日に就役だから、それぞれ約2ケ月半、約3か月半「まつゆき」の方が遅い。そのため「やまゆき」はその間、第2護衛隊群の直轄艦となっていた。「あさゆき」と「しまゆき」の時と同様((165)参照)、新造艦を複数艦隊に加えるときは時期を合わせるようだ。運用上の都合や式典などの都合があるのだろう。

 昭和62年(1987年)6月12日から11月11日、練習艦「かとり」を旗艦とする昭和62年度(第31回)遠洋練習航海(欧州~世界一周コース)に「やまゆき」と共に参加。12ヵ国、13寄港地を歴訪した。因みに「あさゆき」「しまゆき」の就役はこの年の初めだ。(164)(165)参照
 この航海の終了後半月程した頃に大韓航空機爆破事件が起きている。
 はつゆき級が遠洋練習航海に参加するのはこの時が最初で、平成5年(1993年)の遠洋練習航海まで2隻、平成9年(1997年)まで1隻参加し、時々、あさぎり級が加わるようになり、平成14年(2002年)に一度、はつゆき級2隻(ただし1隻は練習艦改造)となるが、その後は再び時々となり、護衛艦としては平成25年(2013年)の「いそゆき」、改造練習艦としては令和3年(2021年)まで続いている。
 就役から両艦とも2年目であるから練成レベルも個艦から艦隊行動に上がった頃であり、遠洋練習航海に加わったのだろう。平成5年まで2隻づつゆけば、平成6年で、はつゆき級13隻が一巡する計算だが、実際には平成25年(2013年)まで掛っている。

 下の記念切手から、陰影の不明確なものが多いが消印の日付と地名が下の様に読み取れる。
6月12日 横須賀 6月26日パールハーバー 7月? パナマ 7月14日 スペイン 7月29日 ノーフォーク 8月28日 ノルウェーオスロ 9月19日 イタリア

記念切手 航海記念 海上自衛隊 護衛艦まつゆき
https://stopped.privatemarch.xyz/index.php?main_page=product_info&products_id=14066

 平成元年(1989年)7月20日から7月27日、護衛艦「やまゆき」と共に、米海軍ミサイル巡洋艦「スタレット」等との日米士官候補生交歓訓練に参加する。「あさゆき」「しまゆき」が遠洋練習航海に行っている時期だ。(164)(165)参照
 アメリカでユナイデッド航空232便の事故があった頃のことである。
 平成4年(1992年)2月24日~2月29日、補給艦「とわだ」は、鹿児島南方海域で実施された第76次対潜特別訓練ASWEXに護衛艦「くらま」、「たちかぜ」、「さわかぜ」、「まつゆき」、潜水艦、航空機若干とともに参加した。アルベールビルオリンピックの頃のことである。
 この訓練についての情報があまりないのだが、令和2年にも令和2年2月17日(月)~2月21日(金)に行われているようだ。

対潜特別訓練について
https://www.mod.go.jp/msdf/release/202002/20200214-01.pdf

 これを見ると、四国沖で行われ参加部隊は、海上自衛隊からは潜水艦2隻、護衛艦4隻、航空機数機、米海軍からは潜水艦となっている。平成31年にも同時期に四国沖で行われており、この時は護衛艦5隻、潜水艦5隻とあり、昭和32年度以来この回で130回であるそうだ。平成4年以降で年2回、昭和32年以降だと年2.06回である。
 画像との対応があるか分からないが第124次の2014年のところには129の番号の艦が並んでいるので、はつゆき型も参加しているのかもしれない。

93.2/2-6ヘリコプター護衛艦(DDH141)はるな等と四国南方から沖縄東方に至る海域でアメリカ海軍とともに第78次対潜特別訓練を実施 
http://hush.gooside.com/Text/5h/51Ha/hamayuki.html

 平成4年(1992年)6月1日 – 8月24日、環太平洋合同演習 (RIMPAC) に参加。海上自衛隊から他に参加したのは、護衛艦「くらま」、「たちかぜ」、「さわかぜ」、「あさぎり」、「やまぎり」、「さわぎり」、「やまゆき」、補給艦「はまな」、潜水艦「もちしお」、HSS-2B哨戒ヘリコプター × 8機、P-3C哨戒機 × 8機。バルセロナオリンピックの頃のことである。日本ではPKO協力法が成立している。
 なお同時期に「しらゆき」は遠洋練習航海に出ている。(164)参照
環太平洋合同演習には海上自衛隊は昭和55年(1980年)から参加しているが、汎用護衛艦DDが参加するようになるのは昭和59年(1984年)からで、はつゆき級の「はつゆき」「しらゆき」の2隻が参加している。昭和63年(1988年)には1個護衛隊群が参加しており、その内5隻のDD全艦が、はつゆき級となった。平成2年(1990年)も同様だが、「まつゆき」が参加した、この平成4年(1992年)には「はつゆき」級は2隻で、他3隻は、きりクラスとなり、それ以降「はつゆき」級の参加はない。
 平成7年(1995年)の阪神・淡路大震災では被災者救助に従事したようだ。発災時、海上自衛隊は護衛艦と輸送艦を15隻952人派遣したとある。輸送艦「ゆら」、護衛艦「とかち」が9時50分に呉港を出港したという記述もある。海上自衛隊(呉地方総監)への災害派遣の要請は17日19時50分というから、それよりずっと早い。平成7年1月17日~4月26日に、延べ約680隻が参加し、ピーク時(平成7年2月8日)に延べ12隻となっている。活動実績は人名救助8人、遺体収容17体、給水支援25006t、入浴支援約15790人、給食支援約150500食なのだそうだ。

ID010-1 ID010 時 期 初動段階 区 分 広域応援要請と配分調整
http://www.bousai.go.jp/kensho-hanshinawaji/chosa/sheet/010.pdf

 平成7年1月17日~1月22日の欄に、第44、48護衛隊が参加部隊に並んでいるから、「まつゆき」もその内の1隻として活動したのだろう。ただ直接「まつゆき」の艦名が出て来るものはない。ちなみに「あさゆき」が物資運搬を行っているようだ。(165)参照

災害派遣 – 防衛省
https://www.mod.go.jp/msdf/sbf/act/disaster.html
舞鶴・護衛艦「まつゆき」除籍 自衛艦旗返納式 大野宏2021年4月8日 10時00分
https://www.asahi.com/articles/ASP476SVDP46PLZB01C.html

 平成9年(1997年)3月24日、隊番号の改正により第44護衛隊(昭和61年(1986年)3月19日新編)が第2護衛隊に改称。この時「あさゆき」「しまゆき」が大湊へ移っている。秋田新幹線の盛岡駅と秋田駅の間が開業した翌々日のことだ。
 1997年4月21日から9月5日、練習艦「かしま」を旗艦とする平成9年度(第41回)遠洋練習航海(北米・南米西岸コース)に参加。その途上の8月29日、対空射撃訓練中に主砲が暴発、訓練弾により自艦の艦首に破孔が生じた。原因は砲製造修理業者の部品加工不良ならびに取り付け間違いと判明した。この航海の出発した翌日にペルー日本大使館公邸で人質が解放されている。
 この遠洋練習航海は昭和62年に続き2回目の参加となる。平成9年には、はつゆき型は1隻のみの参加だ。

 前回から10年経過しているが、4年毎のローテーションからすると訓練段階が合わない。途中でズレたのだろうか。
 8月29日の暴発事故については、なぜか記事がない。情報が少ないので把握できないが、訓練弾ということで炸薬は入っていないのだろう。艦首に破孔が生じたということは砲口から発射されたわけで、腔(膅)発ではなさそうだ。
 砲身が加熱して発射薬が爆発するクックオフという現象があるが、原因からすると違うようだ。

 オート・メラーラ 76 mm 砲については以下のような不具合が南鮮海軍で生じているものの、粗悪なコピーが原因のようだ。。
「コムドクスリ級ミサイル高速艇「黄道顕」の76ミリ砲が誤作動し、砲弾1発が誤って発射された。この事故で付近にいた水兵1人が爆風の影響などで頭部を負傷し重体となった。」「コムドクスリ級高速艇「徐厚源」搭載の76ミリ砲が異常動作を起こした。10月には同級高速艇「趙天衝」が、北方限界線(NLL)を侵犯した北朝鮮艦艇に警告射撃を実施している最中に76ミリ砲の動作が突然停止」

韓国海軍パクリ製造の主砲暴発、実戦中に突然停止も
https://www.sankei.com/article/20150509-DM44RSQVGBLU7CEABMD2CVKIEU/

 通常、艦体などの方向へは発射されないように射界制限設計がなされているもので、発射装置に問題があったのではないだろうか。この事故のあった日は、大阪で地下鉄鶴見緑地線全線開業の日だ。
 平成10年(1998年)3月20日、第4護衛隊群第8護衛隊(旧第48護衛隊(平成2年1月31日新編))に編入。因みに「しまゆき」は同日に第2護衛隊に編入されている。(164)参照 長野オリンピックの頃のことである。
 府下港湾への軍艦入港実績 平成13年(2001年)11.12 巡洋艦カウペンス(米)入港中止 護衛艦まつゆき入港中止(安保破棄大阪実行委員会2011.5.16)

府下港湾への軍艦入港実績110516 – 大阪安保ホームページ
https://anpo-osk.jp/down/osk-gunkan-jisseki-110516.xls

 カウペンスは平成25年(2013年)2月まで第7艦隊所属であった。
海上自衛隊練習艦<かしま>護衛艦<まつゆき>出港
平成14年2月9日(土)
  0900~1030 一般公開
  1300~1530 一般公開  
平成14年2月 8日(金) 
  0900 入港
平成14年2月10日(日) 
  0900 出港
名古屋港/ガーデン埠頭/3番岸壁

練習艦<かしま>護衛艦<まつゆき>出港
http://www1.clovernet.ne.jp/kurohoro/report/kasima-matuyuki020210/

 平成14年(2002年)4月20日から9月9日、練習艦「かしま」を旗艦とする平成14年度(第46回)遠洋練習航海(北米コース)に練習艦「しまゆき」と共に参加。東京出港後、アメリカ、カナダ、メキシコ、パナマ、ドミニカ共和国、グアテマラの6ヵ国10寄港地を歴訪した。この間にFIFAワールドカップが日韓共催で行われた時期である。
 前回から9年目であり、今回も4年の訓練サイクルとは合わない。この時、はつゆき級は練習艦改造艦と合わせて2隻の参加となった。以降、はつゆき級の参加は少なくなる。
 平成15年(2003年)3月13日、護衛艦「おおなみ」が就役し、第4護衛隊群第8護衛隊に編入された。これにより玉突きで呉地方隊第22護衛隊(昭和44年(1969年)新編、昭和58年(1983年)呉地方隊編入)に編入。イラク戦争開戦の直前だ。

 03.3/13除籍されたDE225「のしろ」と交代によるものだ。「のしろ」は改ちくご級の1973計画1500t型乙型護衛艦第1225号艦である。DEの代わりにDDが配備されたわけである。
 「海上自衛隊 平成17年度 呉地方隊展示訓練 呉基地Eバースに繋留される展示訓練の参加艦艇。左から「まつゆき」「やまゆき」「せとゆき」 護衛艦「やまゆき」と「せとゆき」。「まつゆき」とともに呉地方隊/第22護衛隊を編成する。本日の展示訓練における旗艦を務める護衛艦「まつゆき」。左舷前方に観閲部隊である「やまゆき」「まつゆき」「せとゆき」の姿がかすかに見え始めた頃、我が受閲部隊の左舷後方から3機のSH-60Jが航過飛行し、いよいよ展示訓練が始まりました。左舷前方に観閲部隊の「ゆき」クラス3隻が見えてきました。呉地方総監、道家海将の乗艦する旗艦「まつゆき」。「まつゆき」の後衛を務める「せとゆき」。」

海上自衛隊 呉地方隊展示訓練2005
http://rightwing.sakura.ne.jp/eventreport/kure2005/kure2005-1.html
http://rightwing.sakura.ne.jp/eventreport/kure2005/kure2005-2.html
http://rightwing.sakura.ne.jp/eventreport/kure2005/kure2005-3.html

 平成17年(2005年)4月7日0750頃、沖縄県沖縄市沖約630メートルの中城湾で、海上自衛隊・呉地方隊(広島県呉市)所属の護衛艦「まつゆき」(3,050トン)が浅瀬に乗り上げ。同日0730頃に中城湾港を出港した直後の事故 北京で反日デモが行われた前々日の日のことである。ヨハネ・パウロ2世死去の5日後の方が通りが良いだろうか。

護衛艦が座礁 沖縄 – にぅすの小箱。 – Goo ブログ
https://blog.goo.ne.jp/cats-west/e/e54a98f568a12cf1d5be428c6a97b671

 平成17年(2005年)5月8日・日曜日「2005JFE西日本フェスタinふくやま」の一環で、広島県福山市JFEスチール笠岡岸壁で「せとゆき」一般公開、本来ならば同じ呉地方隊の「まつゆき」が来る予定だった。「まつゆき」が4月7日に沖縄で座礁事故を起こして現在ドック入りしているので、急遽「せとゆき」に変更したもの。

海上自衛隊 護衛艦「せとゆき」一般公開 in JFEスチール笠岡
http://rightwing.sakura.ne.jp/eventreport/kasaoka05/kasaoka05.html

 平成18年(2006年)10月25日「防大生を歓迎しているような好天の中、1学年全学生は、護衛艦「まつゆき」に乗艦して、2006年自衛隊観艦式(予行)を研修した。」 「あさゆき」で「秘」流出のあった8か月程あとの時期である。(165)参照 この19日前に北朝鮮が核実験を行っている。

観艦式研修(1学年)
https://www.mod.go.jp/nda/obaradai/boudaitimes/btms200611/kankansiki/kankansiki200611.htm

 平成18年(2006年)10月29日 横浜瑞穂埠頭~相模湾 これはサダムフセイン元イラク大統領に死刑判決がでた1週間前に当たる。

自衛隊観艦式 2006 その4(護衛艦「まつゆき」航海編)
https://www.youtube.com/watch?v=S_jqpEX_1vU

 平成20年(2008年)1月20、27日の両日「護衛艦まつゆき」での一般公開実施を予定している。(詳細は呉地方隊ホームページ http://www.mod.go.jp/msdf/kure/ )
https://boueinews.com/topics/topics.cgi?page=590
 この頃「あさゆき」「しまゆき」が近海練習航海に出ている。世相的には、中国から輸入した冷凍餃子に殺虫剤が混入した頃なのだが、防衛的に重要なこととしては、嘉手納ラプコンが日本側に変換されることが決まった頃になる。
 平成20年(2008年)2月22日から3月21日まで、護衛艦「はまゆき」等と共に外洋練習航海部隊を編制して江田島湾出港後、東南アジア各地を歴訪。その途上の3月4日午前、ベトナムのホーチミン港に「はまゆき」と横付停泊中、ベトナム船籍の貨物船「Hailong45」に接触され、右舷に幅10cm長さ3mのすり傷がついた。
 この出発に日に、ロス疑惑の容疑者が逮捕されている。

海自護衛艦、また接触事故 2008年3月4日 20:30 発信地:東京 [ アジア・オセアニア 東京 ]
https://www.afpbb.com/articles/-/2359752

 この日は米国共和党候補がマケイン氏に決まった日だそうだが日本では誰も覚えていないだろう。
 平成20年(2008年)3月26日、自衛艦隊の大改編により第22護衛隊が第12護衛隊に改称され、護衛艦隊隷下に編成替え。地方隊から護衛艦を護衛艦隊に移籍し、地方隊をフォース・ユーザーに特化するものである。「まつゆき」は5年ぶりに護衛艦隊に戻る。台湾総統選挙で馬英九が当選した日の4日後に当たる。
「7月19日(土)・20日(日)の2日間に渡り、宮島沖の広島湾において平成20年度呉地方隊展示訓練が挙行されました 三番手は護衛艦「やまゆき」。以前は呉地方隊の第22護衛隊に所属していましたが、3月の編成替えで「まつゆき」「せとゆき」とともに護衛艦隊直轄の第12護衛隊所属となりました。」

海上自衛隊 平成20年度 呉地方隊展示訓練
http://rightwing.sakura.ne.jp/eventreport/080720kure/080720kure-01.html

 平成21年(2009年)4月4日佐伯港DD-130「まつゆき」一般公開 「あたご」衝突事件を受けて前年設置されたモニターが確認できる。

4月4日佐伯港DD-130「まつゆき」一般公開 – ASA-Pの艦船撮影記
https://asap159.exblog.jp/9567178/

 この翌日は北朝鮮のミサイルが東北地方上空を通過して太平洋に落下したり、オバマ米大統領が核兵器について触れた日だ。また10日後に「あさゆき」が平戸沖で漁船乗組員の捜索にあたっている。(165)参照
 平成21年10月23日、相模湾にて行われた第26回観艦式(予行)、海上自衛隊自衛艦隊司令部の無線アンテナタワーをバックに停泊している「まつゆき」。今年度、本艦は観艦式には参加しなかった。「Windows 7」が発売開始された翌日に当たる。

観艦式2009(その1)
http://tompei1.la.coocan.jp/Kankanshiki091023-View1.htm

 平成21年(2009年)10月24日(土)横浜新港から東京湾に至る海域において「せとゆき」及び「さわゆき」と共に青少年体験航海を実施する。

平成21年度自衛隊観艦式:スケジュール/開催場所
https://www.mod.go.jp/msdf/formal/kankan21/schedule.html#top

 平成22年(2010年)3月15日、護衛艦隊第14護衛隊(平成20年(2008年)3月26日舞鶴地方隊第24護衛隊を改称)に編入され、定係港が呉から舞鶴に転籍。10.3/15第12護衛隊(平成20年(2008年)3月26日呉地方隊第22護衛隊を改称)に編入された護衛艦(DE229)「あぶくま」(あぶくま級、昭和61年度計画1,900トン型乙型護衛艦1229号艦)と交代 バンクーバーパラリンピックの頃の事だが、この11日後に南鮮の哨戒艦「天安」が触雷して轟沈している。
 午前8時すぎに入港した「まつゆき」を、音楽隊や隊員など約300人が出迎えた。入港報告した井上高志艦長(43)と乗組員約140人に、斎藤彰舞鶴市長が歓迎の言葉を述べた。

護衛艦まつゆき、舞鶴基地配備
http://harunakurama.blog10.fc2.com/blog-entry-508.html

 この1月強後に、「あさゆき」と中共の艦載ヘリが沖縄南500kmの海域で接近している。(165)参照
 第14護衛隊所属の護衛艦「まつゆき」(艦長・北川敬三2海佐 定係港・舞鶴)は、訓育の一環として2011年2月10日に人間環境大学(愛知県岡崎市)の川口雅昭教授を部外講師に招いた。ニュージーランドのクライストチャーチで地震のあった12日前のことである。

護衛艦「まつゆき」で部外講話「海上自衛官よ、現代の武士たれ!!」防衛ホーム2011年4月15日号
https://www.boueinews.com/news/2011/20110415_4.html

 平成23年(2011年)11月14日、海上自衛隊からはホストシップとして護衛艦「はまゆき」護衛艦「まつゆき」を派遣 対馬北東海域において、韓国海軍から第72機動隊隊長ホーチョル大佐指揮下の駆逐艦ワンゴン、機雷敷設艦ウォンサン、輸送艦コジュンボが参加 訓練内容は捜索訓練、救難訓練
 この3日後に、アメリカ大統領、オーストラリア連邦議会でアジア太平洋地域を軍事的最優先に位置づける演説をしたというのが軍事的には意味が大きいが、オリンパス粉飾決算事件の頃といった方が分かり易い。

韓国海軍駆逐艦ワンゴン・機雷敷設艦ウォンサン、日韓捜索救難共同演習で日本寄港
https://blog.goo.ne.jp/harunakurama/e/aa8d802fc42404c4fdd7ca1875eda20b

 海上自衛隊練習艦隊として、練習艦「かしま」、「しまゆき」そして護衛艦「まつゆき」が近海訓練の寄港地として、平成24年(2012年)4月10日に八戸に寄港した。初の練習艦隊八戸寄港 この翌日にインドネシアで巨大地震が発生している。
 「まつゆき」にとっては(外洋訓練航海を除き。)10年ぶりとなる。練習艦に改造されていない、はつゆき級は、この翌年が最後になり、本艦にとっても最後となる。

復興への取組 – 八戸市
https://www.city.hachinohe.aomori.jp/material/files/group/47/06_chapter06.pdf

 「2012年4月15日練習艦隊内地巡航部隊として午前9時に大湊基地出港後、午前11時5分ごろ、陸奥湾の夏泊半島の北北東約8キロの海上で、大湊基地から出港した「かしま」「しまゆき」「まつゆき」3隻の練習艦隊見送りのため、低空を展示飛行中だった海上自衛隊第21航空群第25航空隊(大湊)の哨戒ヘリSH-60J(8279号機)(機長・宮永雅彦3佐)が「まつゆき」の左舷格納庫側壁にメインローターを接触させ、墜落した。この事故で機長が殉職、「まつゆき」も左舷格納庫の側壁を損傷し、実習幹部を「かしま」に移乗させた後、修理のため一時練習艦隊を離れたが、ユニバーサル造船(現:ジャパン マリンユナイテッド)舞鶴事業所において2週間ほどで修理を済ませ、再度練習艦隊に合流した。」
 この直前の12日「あさゆき」が東シナ海で中国航空機の接近を受けている。

 4月15日(日)午前9時 大湊基地 出航 艦隊先頭;護衛艦まつゆき
 護衛艦まつゆき左舷のヘリ格納庫。ヘリの接触を受け、えぐられた(16日、大湊基地で)
 平成24年(2012年)4月17日海自ヘリ墜落 接触の護衛艦損傷 調査乗組員らから事情聴取

【海自大湊】 護衛艦まつゆきの事故調査開始
https://ameblo.jp/koukuubokan/entry-11225322665.html

 5月22日、晴海ふ頭HK岸壁及び旅客ターミナルで遠洋練習航海部隊(練習艦隊司令官・淵之上英寿海将補)の出国行事が行われた。この日は東京スカイツリーの開業と同じ日である。またこの2日前に日食が日本列島で観測されている。

154日間14カ国訪問「海の道(シーレーン)」に向け出発 東南アジア→中東を往復4万8千kmの旅 いざゆかん世界の大海原へ遠洋練習航海 防衛ホーム2012年6月15日号
https://www.boueinews.com/news/2012/20120615_1.html

 平成24年(2012年)5月22日から10月22日、練習艦「かしま」を旗艦とする平成24年度(第56回)遠洋練習航海(東南アジア・中東・アフリカ東岸コース)に参加。14ヵ国、15寄港地を歴訪した。
 平成24年(2012)年6月28日に「かしま」(TV-3508)及び「しまゆき」(TV-3513)とともにフィリピンに到着した。28日にはマニラ湾のコレヒドール島で会議、29日にはフィリピン海軍による歓迎式典が行われた。
 人民網は、タイ国立開発行政研究院(NIDA)政治学部教授を取材し、今回の訪問について、第1に米比同盟への支持を表明し、米日海軍の戦略の一致を顕示する目的、第2に中国と島嶼や海洋主権を争う日比同盟を構築する狙いがあると指摘したことを報じている。

人民網日本株式会社12:56 Jun 15 2012 日本の軍艦3隻がフィリピン訪問 「中国牽制」の意図は明らか
http://j.people.com.cn/94474/7830441.html

 平成26年(2014年)5月31日、安全保障を研究する京都産業大学の岩本ゼミおよびフィールド・リサーチの授業の一環として学生14名が、自衛隊京都地方協力本部の支援を受けて、「まつゆき」に体験乗艦し2時間の体験航海(舞鶴湾から日本海)をしている。ゼミ生の平山未彩さん(2年次)が一日艦長に任命された。タイでクーデターが起きていた頃のことだ。また6日前には AKB48握手会傷害事件が発生している。

法学部 岩本ゼミおよびフィールド・リサーチ受講生海上自衛隊の体験乗艦に参加
https://www.kyoto-su.ac.jp/department/ju/news/20140531_kenshu.html

 この頃、「しまゆき」は遠洋航海訓練に参加している。(164)参照
 平成26年(2014年)6月20日、浜田地区防衛協会の招きにより島根県浜田市の浜田港福井埠頭に入港し、21日と22日の両日一般公開した。一般公開は、艦のデッキ部分のみで、船橋・機関室・船室などは公開されていなかった。20日には明治大学のサークル泥酔事件が起きている。

海上自衛隊 護衛艦「まつゆき」
https://y542067.hatenablog.jp/entry/20140622/1403422169
海自護衛艦が浜田港に入港 きょう・あす公開 中國新聞14年6月23日
https://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=32333

 2014年7月25・26日 舞鶴地方隊展示訓練 1週間程前に、ウクライナ上空でマレーシア航空17便が撃墜された頃のことである。

舞鶴地方隊展示訓練2014 ~「しらね」乗艦編
http://j-navy.sakura.ne.jp/report-maizurucruise2014-1.html
舞鶴地方隊展示訓練2014 ~「まつゆき」乗艦編
http://j-navy.sakura.ne.jp/report-maizurucruise2014-2.html

 平成26年(2014年)9月7日、ホワイトビーチで海軍桟橋のドック型揚陸艦ジャーマンタウン(LSD 42)と陸軍桟橋の海自護衛艦「まつゆき」が並ぶ。ジャーマンタウンはペリリュー揚陸艦隊に加わる予定とのことだ。御嶽山の噴火の20日前の頃である。

ドック型揚陸艦、WBに
http://www.rimpeace.or.jp/jrp/okinawa/140907gtown.html

 ジャーマンタウンは、2021年9月15日に10年間の前方展開の任務を終えて、佐世保からサンディエゴ海軍基地に帰っている。
 この「まつゆき」ホワイトビーチ入りの18日後に、一年前にあった「しまゆき」のパナマ籍自動車運搬船との異常接近報告書が発表されている。(164)参照
 2016年1月15日から3月2日までの間、インド海軍主催国際観艦式及び日米豪共同海外巡航訓練に参加した。
 2月4日(木)から2月8日(月)まで、招待された各国の艦船がヴィシャカパトナム沖付近で親善訓練など各種催し インド海軍が主催の国際観艦式は2016年2月6日(土) この頃は北朝鮮が人工衛星を発射したとされる頃である。

護衛艦「まつゆき」、インド海軍主催国際観艦式に参加 日米豪訓練も 配信日: 2016/01/15 12:15
https://flyteam.jp/news/article/58775
<VOICE>進む日印交流~インド海軍観艦式に参加して~
http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2016/html/nc035000.html

 平成28年(2016年)2月21日(日)、南シナ海において護衛艦「まつゆき」が米海軍補給艦と洋上補給を実施 南シナ海において外洋練習航海部隊(部内)と併走

護衛艦「まつゆき」が米海軍補給艦と洋上補給 平成28年2月21日
http://msdfmso.info/%E8%AD%B7%E8%A1%9B%E8%89%A6%E3%80%8C%E3%81%BE%E3%81%A4%E3%82%86%E3%81%8D%E3%80%8D%E3%81%8C%E7%B1%B3%E6%B5%B7%E8%BB%8D%E8%A3%9C%E7%B5%A6%E8%89%A6%E3%81%A8%E6%B4%8B%E4%B8%8A%E8%A3%9C%E7%B5%A6-%E5%B9%B3/

 自衛隊は2月9日から2月19日の間、タイ王国で実施された東南アジア最大級の多国間共同訓練コブラ・ゴールド16に参加した。2月17日の在外邦人等輸送訓練(TJNO)では、大地震で治安が悪化した第三国から国外退避及び海上に停泊する艦艇に退避させるという想定の下実施した。海外での退避訓練は、前回に続き2回目となるが、陸自の高機動車と海自艦艇が参加したのは初めて(護衛艦「まつゆき」が参加)。タイ中部のウタパオ海軍基地近くで行われた当訓練は、避難者役の日本人学校生徒約80名を高機動車で護衛しながら陸上輸送し、基地到着後は空自輸送機C―130に搭乗させて離陸、退避させた。

コブラ・ゴールド16 邦人等輸送訓練等実施 防衛ホーム926号 (2016年3月1日発行)
https://www.boueinews.com/news/2016/20160301_1.html

 この1月後には「あさゆき」が日豪共同訓練に参加している。(165)参照
 「海自からは護衛艦「まつゆき」と搭載ヘリが参加しました。海自が同訓練にてNEO/TJNO訓練に参加するのも初めて。(中略)在外邦人たちは、C-130やSH-60Jに分乗し、空港を飛び立ったところで訓練が終了しました。」

2021-10-01 防衛協会会報第156号(3.10.1)多国間共同訓練「コブラ・ゴールド16」
https://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:iFXa_OWzQp8J:https://ajda.jp/smarts/index/91/detail%3D1/b_id%3D1203/r_id%3D0/+&cd=17&hl=ja&ct=clnk&gl=jp

 撮影日なのか不明であるが、2016年8月1日投稿でドック入りというのがある。

事故後ドックに入った護衛艦くらまの写真素材 [1111919]
https://prcm.jp/album/1cd77e5f299e5/pic/60139988

 「海上自衛隊の 護衛艦まつゆき が夕方の佐世保港へ向かいました。Filmed date: 2016/9」リオデジャネイロ・パラリンピックの頃のことである。

海上自衛隊護衛艦まつゆき 佐世保入港 2016 / JMSDF DD-130 JS MATSUYUKI 2016/09/18
https://www.youtube.com/watch?v=jukQXu1F2ns

 平成29年(2017年)01月22日「せんだい」「ひうち」及びロシア海軍「アドミラル・トリブツ(564)」に先行して舞鶴に入港 在泊艦艇は「ひゅうが」「あさぎり」「すがしま」及び「のとじま」、大波街道沖には「YDT-01」、「ひゅうが」の近くに曳船YT-72と番号のない同型船(YT-64?)も確認できる。海保の巡視艇「ゆらかぜ」と巡視船「だいせん」の搭載艇も警備中 「アドミラル・トリブツ」は、日露捜索・救難共同訓練のために訪日したとのこと。この日はパプアニューギニアで地震があった日だが、トランプ大統領が就任した2日後といった方がとおるだろう。 
 「アドミラル・トリブツ」は1985年12月30日に就役し太平洋艦隊に所属している。2021年6月16日(水)22時頃には、ネフテガス級航洋曳船1隻とともに対馬海峡を北上しているのを海上自衛隊の航空機と船艇が、確認している。また同10月11日には日本海でミサイル迎撃演習を行い、標的を対空システムで撃墜した。訓練では計10発のミサイルが使用された。

2017年01月22日護衛艦「まつゆき」&護衛艦「せんだい」舞鶴湾復路
http://blog.livedoor.jp/suusan_kankatsu/archives/17822772.html
2017年01月23日護衛艦「まつゆき」&護衛艦「せんだい」舞鶴湾復路② 2017/1/20
http://blog.livedoor.jp/suusan_kankatsu/archives/17822773.html
2017年01月24日護衛艦「まつゆき」&護衛艦「せんだい」舞鶴基地入港 2017/1/20
http://blog.livedoor.jp/suusan_kankatsu/archives/17822774.html
2017年01月25日護衛艦「まつゆき」&護衛艦「せんだい」舞鶴基地入港② 2017/1/20
http://blog.livedoor.jp/suusan_kankatsu/archives/17822776.html

 平成29年(2017年)2月25日に島根県の浜田港で護衛艦「まつゆき」の一般艦艇公開 飛行甲板にSH‐60Jの98号機を搭載している。12日前に、金正男がマレーシアで殺害された頃である。
 この頃、「あさゆき」「しまゆき」は外洋練習航海でジャカルタにいる。(165)参照

2017年03月01日 護衛艦まつゆき@浜田港
https://nagisaya.blog.jp/archives/53222896.html

 2017年4月18日(火)0330頃、種子島の東およそ50kmの海域で、西北西進する中国海軍の艦艇は、ジャンカイⅡ級フリゲート「529」「530」の2隻、フチ級補給艦「882」の1隻を確認した。この2日後に、みずほ銀行福岡支店付近で現金3億8400万円強奪事件があり韓国人らを逮捕したということが起きている。

護衛艦「まつゆき」、大隅海峡を航行する中国海軍艦艇3隻を確認 2017/04/19 06:07
https://flyteam.jp/news/article/78196

 この5日、6日前には「しまゆき」が松山で一般公開を行っている。(164)参照
 「ここあるかぽーとには自衛艦や大型客船等年々入港が増えています。今週末6/3、6/4には護衛艦の「まつゆき」が午後1時より3時まで両日とも一般公開されます。」3日は、ロンドン橋などでテロ事件があった日だ。
https://www.jalan.net/yad355720/blog/entry0004290912.html
 平成29年(2017年)6月3日 関門海峡山口県側の、はいからっと横丁付近の岸壁で一般公開

護衛艦「まつゆき」 – カモンワーフ – Facebook
https://www.facebook.com/watch/?v=1607565869261855

 なお、この前の週には輸送艦「おおすみ」が一般公開されたそうだ。

護衛艦 まつゆき 一般公開 – ブログ – みんカラ
https://minkara.carview.co.jp/userid/828641/blog/39881711/

 カモンワーフからも徒歩で行ける海響館の裏の岸壁で一般公開されます。
日 時
6月3日(土)
 13:00~15:30(受付終了15:00)
6月4日(日)
 09:30~12:00(受付終了11:30)
 13:00~15:30(受付終了15:00)
場 所:あるかぽーと岸壁(下記地図参照)

6/3.4 護衛艦『まつゆき』一般公開
https://kamonwharf.com/info/63-4%e3%80%80%e8%ad%b7%e8%a1%9b%e8%89%a6%e3%80%8e%e3%81%be%e3%81%a4%e3%82%86%e3%81%8d%e3%80%8f%e4%b8%80%e8%88%ac%e5%85%ac%e9%96%8b/

 平成29年(2017)年6月28日0640には、沖縄県南城市久高島北東約8kmで、東日本大震災の際に岩手県から流出した漁船を発見している。この頃の出来事としては、イラクでは29日にISILの最大拠点を陥落させたというニュースがある。
 2017年07月24日 はつゆき型護衛艦 「まつゆき(DD-130)」新潟西港山ノ下埠頭で 一般公開 この頃、上尾の露店で強風により油が飛んで12人が火傷を負う事故が8日程まえに起きた。

警務部装備施設課特殊装備係
https://jpswat.militaryblog.jp/c48857.html

 この頃、「あさゆき」は蒲郡に寄港しているようだ。(165)参照
 平成29年(2017年)8月5日 には酒田北港小湊埠頭に、掃海艇のとじま(すがしま型掃海艇の2番鑑)とともに接岸している。この前日にドバイの超高層マンション、ザ・トーチで火災が起きている。

特定非営利活動法人 酒田港女みなと会議
https://www.facebook.com/302882543172176/posts/1278863308907423/

 平成29年(2017年)9月14日(木)2200頃、海上自衛隊第1航空群所属「P-3C」(鹿屋)、及び第3ミサイル艇隊所属「おおたか」(佐世保)とともに、下対馬の南西約120kmの海域を北東進し日本海に向けて航行する中国海軍ルージョウ級ミサイル駆逐艦1隻、ジャンカイⅡ級フリゲート1隻、フチ級補給艦1隻及びダラオ級潜水艦救難艦1隻を確認した。日本の政界では民進党から離党者が増え、翌月に分裂した頃だ。

29.9.15統合幕僚監部中国海軍艦艇の動向について
https://www.mod.go.jp/js/Press/press2017/press_pdf/p20170915_03.pdf

 この5日前の9日に阪神基地隊で「しまゆき」が一般公開を行っている。(164)参照
6/3護衛艦「まつゆき」入港歓迎行事昼食代 その他 426円
6/3護衛艦「まつゆき」入港歓迎会会費 会費 4,000円
6/30護衛艦「まつゆき」入港歓迎行事花束代 その他 3,000円

平成29年度下関市議会議長交際費支出状況 平成30年3月31日現在
http://www.city.shimonoseki.lg.jp/www/contents/1271304981587/files/29kousaihi.htm

 平成30年(2018年)6月4日2300頃中国海軍ジャンカイII級フリゲート艦1隻が宮古島南東約70キロの海域を北上して、その後東シナ海へ向けて航行したのを第5航空群のP-3C(那覇)とともに確認した。米朝首脳会談の8日前のことである。

2018.06.06 WING 中国海軍のフリゲート沖-宮間通過、3・4日立て続けに
https://www.jwing.net/news/2028

 令和元年(2019年)6月10日(月)0700頃に海上自衛隊の護衛艦「うみぎり(DD-158)」、「やまぎり(DD-152)」とともに、宮古湾海峡で南下する旅洲(ルージョウ)型駆逐艦「石家荘(116)」とフユ級高速戦闘支援艦「呼倫湖(965)」の計2隻の航行を確認した。
 同日2100頃には、P-3C哨戒機とともに、空母「遼寧(16)」のほか、旅洋III(ルーヤンIII)型駆逐艦「西寧(117)」、江凱II(ジャンカイII)型フリゲート「大慶(576)」、「日照(586)」の計4隻の航行を確認している。、計6隻は宮古海峡を南下し、太平洋へ航行した。海上自衛隊がフユ級高速戦闘支援艦を確認したのは初めてなのだそうだ。この前日には香港で民主化デモが発生し、また3日後にはホルムズ海峡でタンカーが攻撃を受けた頃だ。

空母「遼寧」など中国艦6隻、宮古海峡を通過し太平洋へ航行 2019年6月12日
https://funeco.jp/news/news-9612/

 この1か月後、「しまゆき」が姫路で一般公開を行っている。(164)参照
 2019 8 24  カナダ海軍艦艇のオタワと舞鶴の北吸岸壁に並んだ。この日にフランスでG7主要国首脳会議が始まっている。

【土曜詳報】オタワHMCS-OTTAWA舞鶴親善訪問(8)せんだい&まつゆき(2019-08-24)
https://blog.goo.ne.jp/harunakurama/e/2650d1b1c64ed1e8846748b27cdc2901

 オタワは、この後、北朝鮮の「瀬取り」を8月6日以来監視した後、11月6日に呉に寄港している。

呉にカナダ艦「オタワ」寄港 陸幕長はオタワ市へ なぜいま日加関係 深まっているのか 2019.11.18 稲葉義泰(軍事ライター)
https://trafficnews.jp/post/91345

 令和元年(2019年)9月27日 東港湾内で「まつゆき」が造船所から造船所ドッグに移動 隣に、あさぎり級の番号のない艦が確認できる。二本マストなので、あさぎり級に間違いはないと思う。まだ除籍された艦はないし、この時期に練習艦に艦種変更した艦もないから、ロービジ化中かもしれない。 この頃は日本ラグビーワールドカップが始まって間もない頃だ。

「まつゆき」「らくよう」「わかさ」 : 鉄艦ビール – livedoor
http://blog.livedoor.jp/hrs_175_177_181_118/archives/4018900.html

 この半月程後に「あさゆき」が2019年自衛隊観艦式に参加している。(165)参照 また、この頃「しまゆき」もドック入りしている。
 令和2年(2020年)1月10日、JMU舞鶴のK2バースに係留される「せとぎり」の対岸に接舷している。この2日前には、イラクでウクライナ航空752便が撃墜されている。

護衛艦「せとぎり」JMU舞鶴出渠② 2020/1/10
http://blog.livedoor.jp/suusan_kankatsu/?p=237

 「まつゆき」に、油船「YO-31」が横付け

舞鶴基地の風景② 2020/1/10
http://blog.livedoor.jp/suusan_kankatsu/?p=240

 海上自衛隊大村航空基地の第22航空群は令和2年(2020年)1月中旬、哨戒ヘリコプターSH-60J「8302」を使用し、護衛艦「まつゆき(DD-130)」の協力で、ヘリコプターパイロットの集合訓練を実施

第22航空群のSH-60J、護衛艦「まつゆき」で発着艦集合訓練 2020/01/30 20:45
https://flyteam.jp/news/article/120804

(おそらく関門海峡)航行する護衛艦 久しぶりに見たのは護衛艦せんだい  舞鶴港に向かうのだろうか・・その後ろには 護衛艦まつゆき その後ろには 護衛艦あさぎり 豪勢な艦隊・・・  ちょうど検察庁法改正問題でもめていた頃である。

久しぶりに見たのは護衛艦せんだい まつゆき あさぎり 2020年05月14日 09:07
http://ppkazusi.blog.jp/archives/24772744.html

 令和2年(2020年)6月20日、JMU第2ドックに入渠中の護衛艦「まつゆき(DD-130)」らしい艦が見られた。ドック脇にはミサイル艇「うみたか(PG-828)」が接岸、補給艦「ましゅう(AOE-425)」もJMUに横付し整備中、曳船「YT-01」も停泊中 この4日前に、開城工業地区の南北共同連絡事務所が爆破されている。

令和2年6月20日・舞鶴軍港めぐり(追加)2020-07-07 22:09:05
https://ameblo.jp/vesselturedure/entry-12609534512.html

 2021/1/31第38次派遣海賊対処行動水上部隊(DSPE)として「せとぎり」が出航 「まつゆき」「みょうこう」がメザシになっていました。JMUには「せんだい」の姿が見えました。この翌日にミャンマーで、軍が政権を掌握した。

2021年04月02日 護衛艦「せとぎり」舞鶴基地出国行事 2021/1/31
http://blog.livedoor.jp/suusan_kankatsu/archives/26689063.html

 2021/12/6土、DD-130まつゆき、DDG-175みょうこう、DDG-177あたご、が北吸桟橋に見える。この日に、米国が北京オリンピック外交ボイコットを表明している。

快晴の舞鶴東港 DD-156せとぎり が海賊対処に出撃準備中 2021/12/6土
https://ameblo.jp/fm7811/entry-12655104112.html

 この9日後に、「しまゆき」が瀬戸内海で体験航海を行っている。10月には下関に入港したようだ。(164)参照
 護衛艦「まつゆき」のビーフカレーがあるのだそうだ。時期が不明だが、店内の画像に2019年のカレンダーがあるから、令和元年以降のものだろう。

【東舞鶴 吟味屋マンボウ】護衛艦「まつゆき」ビーフカレー
https://maizuru.mypl.net/mp/lunch_maizuru/?sid=68058

 日時不明 呉第四船渠入渠中の「まつゆき」

造船部(ドック) – 三十糎艦船連合呉支部
http://kurechin.web.fc2.com/photo/outing01/shouwa/naval_arsenal/naval_arsenal01/naval_arsenal212.html

 聞くところに依れば12月24日には「せとゆき」が除籍になったという。これで練習艦となったものを含め、はつゆき級が全て除籍となった。
 先に触れたとおり、8.8艦隊を担う汎用護衛艦として、また初のシステム艦として建造された、はつゆき級であったが、プロトタイプ的な面が強く、能力的にも不十分で、期待された本来のDDとしての活躍は比較的短く、リムパックへの参加も平成4年までであり、10年間程度であった。
 結局は、早期に、あさぎり級に置き換えられて、はつゆき級はDEの代わりとして地方隊直轄となったり、当時システム化した練習艦が早急に望まれたことから、一部は低い艦齢で練習艦へ改造された。結局のところ、これらの任務を果たした期間の方が長い。
とは言え、護衛艦隊の主力として、8.8艦隊の態勢を完成させたという意味は大きい。その教訓は、あさぎり級以降に活かされた。

 早期に護衛隊群の第一線から地方隊直轄艦となった理由の一つがリンク14搭載艦であったことである。リンク11を搭載するには容積、電力共に少なかった為であった。
 昭和50年代後半に、はつゆき級は建造されたのであるが、当時は護衛艦に限らず様々なシステムを連接するための専用装置が使われていた。
 私はその時代にナイキミサイルに部隊に居たが、GSA-77という名の、丁度、家庭用の灯油タンクみたい形のものが制御用のトレーラー内に置いてあった。それは航空自衛隊が当時運用していたバッジシステムとナイキシステムを連接するためのものだ。
 このGSA-77でも以前よりは小型化されたものらしく、私は見ていないが、それだけでトラック1台分の装置があったそうだ。

 陸上自衛隊のホーク部隊でもそうだったらしい。それが小型化されたのは良いのだが、ホークミサイルシステムは、元請け業者が三菱電機と東芝の2つという、珍しい体制だった。元々は独立した連接装置だったのだが、小型化されると一つの構成装置の中に積み込まれるようになる。製造業者が二つあると一つの装置のなかにモザイク状態になってくる。定期修理などで会社に持ち込むと、もう一社の部品も整備することになる。私は以前、監督官として企業内に常駐していたのだが、その監督調書が重複して作成するのが厄介だった。
 このような連接装置が頻繁に使われるのは、別々に設計されたものを連携させるためである。内部の信号などが規格化されていないので一々、その装置に合わせたものを作らなくてはならなくなる。
 リンク11は、元々米海軍のシステムである。空自が使っていたバッジシステムは、米空軍のセイジシステムが元となっており、リンク4と呼ばれるものだ。昭和51年(1976年)にソ連軍のミグ25戦闘機が函館空港に強行着陸するという事件があった際、低空域の監視能力の低さが問題となってE‐2C早期警戒機を導入することになったのであるが、E‐2Cにはリンク11が使われていて、そのままでは連接できない。そこでバッファーという連接装置の建物が基地に設置されていた。

 連接装置が小型軽量で低電力なら良いのだが、そうならないのである。近年ではリンク16の導入が進んでいるが、例えばF-15J戦闘機では半数の比較的新しいMSIP機にしか搭載できない。F-35Aは最初から搭載しているが、F-2には簡略化した装置しかなく一方的に情報を受けるだけになる。E767が付近の空域に居れば相互の連携もできるが、いなければレーダーサイトを経由する必要が出て来る。
 はつゆき級が搭載していたリンク14は、リンク11を搭載できない艦にテレタイプで情報を受信できるようにしたものであるようだが、同じ艦隊を組むDDHやDDGとの間でスムーズに情報のリンクが出来なければ支障が出て来るだろう。
 昭和50年代の後半の時代には、まだまだデジタル化は一部でしか進んで居なかった。そもそも連接すべき機器はまだアナログ式の物が多かった。まだデジタル信号処理の速度が遅く、現実に起きている現象の速度に対応できなかったのである。計算速度を上げるためにはビット数を増やし同時に計算できる量を増やさなくてはならないが、それだけ必要とする電流が多くなる。それに信号をシリアルで順に回路間を流すと時間が掛るのであるが、パラレルで同時に流せば回線間で干渉が起きるので回路の実装に余裕を作らなければならなくなり大型化するわけだ。

 アナログ処理も、5Vなど規格が決まった電圧で作動するのに比べ20Vとか100Vとかの電圧を扱うのが普通であるし、真空管を扱うとなればkvなどで表される電圧が普通に使われるため、重くて大きいトランスや電解コンデンサ、場合によっては絶縁碍子などが使われるようになる。
 はつゆき級が計画され建造された昭和50年代後半を思い出すと、当時、レコード店にCDが置かれるようになった頃だ。レコード盤は音声信号をそのまま溝の寸法に置き換えるアナログ処理だが、CDは二進数データが記録されたもので、言わば二進法で書かれた楽譜を演奏して再生するものである。
 扱うのが音楽なら、その速度にあって処理されないと元の音楽にならない。これは21世紀も既に初頭とは言えなくなった現在でも、テレビやラジオの放送で問題になることが多い。おかげで時報が無くなった。数秒から数分遅れるからだ。ラジオ受信機とスマホでの音声を比べたら40秒ぐらい遅れていたこともある。

 現在のデジタル通信はバケット技術によって行われている。音声や画像をデジタルで送信できるのはUDPによる所が多いのだが、それは音声や画像などは一部のデータが欠けても同期性が重視されるので、誤りを無視するからだ。しかし数値データなどは、一部が欠けるわけには行かなくなる。したがってTCPが用いられるのだが、リアルタイムでの送受信は難しくなるわけだ。
 音声や画像は、一部データが欠落するとモザイクになったり黒い部分ができてしまう。あまり酷くなると意味をなさなくなるので、今日では圧縮・解凍の技術が進歩してきたが、それをシステムのリンクに使う訳には行かないだろう。
 今、モバイル通信で5Gが一部で運用されるようになったが、これはリアルタイムでデータ送信するためだ。しばしば注目されるのはダウンロード時間が短くなることだが、もっと必要とされるのがリアルタイムで器材の制御を行うことである。必要なデータが欠落すると故障や事故に繋がるからだ。ただし、それだけ多くのデータを高速で送るためには広い帯域幅が必要となる。

 今日ですらデータをリンクさせることは難しい技術と言えるが、40年前には特殊な物だった。当時、マイコンというものが出現し始めたが、パソコンと言われるようなものが身近に出現したのは昭和60年(1985年)代以降だった。まだまだオフィスコンピューターなどがコンピュータールームに鎮座していた時代である。
 もちろん共通化したアーキテクチャなどという考え方もないから、製造企業毎に違った形式のデータが必要な時代だ。MS-DOSという言葉を聞いたのは平成元年(1989年)前後だったろうか。まあインターネットの仕組みが多層のレイヤーから構築されているから考え方はもっと前からあったのかもしれないが、標準化には至っていなかったようだ。防衛省が共通アーキテクチャというものを独自に作った話を聞いたのは平成20年代も後半のことだ。
 それらを考えると、システム艦を採用するという技術的基盤はまだなかったのだろう。昭和60年代建造の、あさぎり級にしても、DDGの、こんごう級にしてもまだ怪しいものである。

 はつゆき級が能力不足とされるものはそれだけではなく、格納庫容積なども挙げられているが、これらは昭和48年(1973年)以降のオイルショックが尾を引いたものらしい。建造までは時期が少々離れるのだが、その間はデタントの時代でもあったし、防衛力整備も目標を失ったような時代だった。防衛予算もGNPの1%枠が嵌められ、予算の制約が大きかったようで、エンジンの配置もダメージコントロールを考えて前後に配置するところを並列にせざるを得なかった。
 今、これらを鑑みるに、8.8艦隊編制の編成をかなり無理をして行ったように思う。デタントが崩壊したのが昭和54年(1979年)で、その後は緊張の高まった時代であった。私も第3次世界大戦を戦うつもりで自衛隊に入隊したことを覚えている。教育隊に居た頃、4月1日に非常呼集訓練が行われ営庭に集合し、そこで中隊長から訓示で米ソが戦端を開いたという訓示を受けた。実はエープリルフールだったのだが、それをまともに受ける時代だった。三沢基地に米軍がF‐16を配備したのもこの数年後だ。おそらく8.8艦隊の実態はデタント時代の予算で作られた張子の虎だったのかもしれない。しかし、そうであっても形を整えなければならなかったのだろう。

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(資料番号:12.11.22-1)「自衛艦隊の海上警備行動における行動準備の計画に関する達」(平成10年自衛艦隊達第2号)
(資料番号:12.10.26-4)「潜水艦隊増強に向けて―今そこに在る課題―」『潜水艦の友』(潜水艦教育訓練隊)第91号(2012年3月)掲載
(資料番号:12.7.13-2)「平成18年度自衛艦隊業務計画」(自艦隊般命第35号(18.3.15)別冊)

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