google-site-verification=bsh9Vc0JE-gs5XhAa5d60ynarygvmIr38GwKW8JySfM

IoT普及でブロードキャスト増加し輻輳 IoT普及は不可避 通信維持にIoT Dep等不可欠

アーカイブ
カテゴリー
広告
Loading...

 結局のところ、軍がインターネットを、あまり使わなかったのはセキュリティが最大の理由だろう。例えばリンク16には、暗号を使用している。実はインターネットも、今や暗号が使われている。一応、意識しないでもインターネット自身の中で完結しているだけなのではあるが、リンク16を使用する際には、常に定期的に暗号の規約を入力しなければならないのである。共通鍵暗号方式だから、暗号規約を配達しなければならず、暗号規約を厳重に保管しなくてはならない。そういった手間が大変なのである。それらの暗号規約を様々な装備、例えば航空機や艦などに端末が搭載されているので、端末機器に読み込みをする。電子的に記憶し、揮発性メモリなので一応、電源が落ちれば消えるのだが、もちろん故障などにより再度読み込みを行わなけらばならない時もあり、基地にその都度帰る訳にも行かないから暗号規約も持ち出すことになる。基地から移動するたびに持ち出し記録をつけなければならず、定期的な検査や使用後の破棄の確認などが必要になってくる。我が国ながらであろうが、そのたびに権限者の印鑑を押してもらいに行かなければならない。米国由来のものなので手書きサインが必要なものもある。
 もちろん専用機器だから価格も高くなる。小銃などと異なり市場価格が成立しないからだ。リンク16は、インターネットのような完全な分散システムではなく、中央処理のシステムだ。中央処理だから、そのままでは中枢を攻撃されると弱いのだが、能力は分散されていて、中枢となる端末が自動で交替する仕組みだから機能が中断しても平気なのである。今になって思うとブロックチェーンの考え方の走りだったのかもしれない。時分割のシステムで端末それぞれの時間が割り当てられて、自らの時間に通信をするシステムなのだそうだ。ということで割り当て時間の数で、繋げることが出来る端末数の制約がある。
 もちろん航空機や艦船、SAMサイトなどを端末とするには、通信データの傍受、妨害や成り替わりなどが、されないようにしなければならないし、端末数も、天文学的な数字にはならないだろう。それでも例えばサイバー兵士などと言われるようなパーソナルな端末を使うようになれば、数万という数字にはなる可能性はある。
 しかし、IoT機器のような、いわば組み込みセンサーのようなものや、ばら撒きセンサーのようなものまで、リンク16のようなシステムを組み込むことが現実的だろうか。ものによっては使い捨てのものもある。秘匿性のあるものを、ばら撒くような使い方はできない。
 世の中の趨勢は、データの需要量が、メモリ数の需要が増えるムーアの法則の増加量を超えて急拡大している。増加の原因の一つがAIの普及なのであるが、IoTがAI化すれば、既存のネットワークが錯綜し使い物にならなくなる虞がある。重要度の高いものを別にすれば軍もインターネットやIoTと無縁というわけには行かないのではないだろうか。
 各国の軍も下のようにインターネットやIoTの利用に乗り出しているようである。

ハネウェル、アメリカ軍駐屯地施設の近代化に向けIoTシステム導入を契約https://automotive.ten-navi.com/news/31205/

米軍のスマート倉庫を支援するローカル5Gプロジェクトhttps://wirelesswire.jp/2021/02/78898/

英国軍、偵察用ミニドローン「Bug」公開:進む兵器の小型化と自律化https://news.yahoo.co.jp/byline/satohitoshi/20210105-00216132/

ロシアが開発中のドローン爆弾と「戦争のIoT化」の流れhttps://forbesjapan.com/articles/detail/28403


中国国防白書「新時代の中国の国防」

https://www.spf.org/spf-china-observer/document-detail018.html

「新しい科学技術革命と産業革命が進む中、人工知能(AI)、量子情報、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、IoT(Internet of Things)等、最先端の科学技術の軍事領域への応用が加速し、国際軍事競争の局面に歴史的な変化が発生している」という記述は、中国がこれら技術の軍事装備品への応用を急ぐ意思を示している。


【英文市場調査レポート】軍用IoT・センサーの世界市場https://www.ipros.jp/product/detail/2000581797/


軍用機にもオープン開発の波、標準化が加速する航空・宇宙/防衛分野https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1409/02/news010.html

そして2010年代に入り、航空・宇宙/防衛分野にもIoTの波が押し寄せている。「他社(他機)が保有しているデータをインターネット経由で受け取り、信頼性を検証した後に取り入れるといったネットワークとインテリジェンス、そしてセキュリティの両立が求められている。ただ、これらと同時にコストへの配慮も求められる」(ダウニング氏)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


%d人のブロガーが「いいね」をつけました。