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IoT普及でブロードキャスト増加し輻輳 IoT普及は不可避 通信維持にIoT Dep等不可欠

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 この辺りが電話との違いなのだろう。電話番号というのはIPアドレスに該当するわけだが、電話機にはMACアドレスに該当するものがない。電話番号のある回線先以外に電話機を接続しても、つないだ先の電話番号に繋がるだけだ。
 インターネットは、パケット通信と呼ばれるとおり、運びたい情報を宛先付のパケットに分割し載せて送信している。端末等のARPがブロードキャストすると、沢山のパケットが網目のような沢山の経路を辿って、応答したルーターに辿り着くことになるが、どこのルーターを通過したか記録されていて、最もルーターを通過した回数の少ない経路が分かる。
 そこで呼びかけに応じた経路上のルーターと、最もノードを通過した回数の少ない経路をテーブルに記載するのである。要するに端末等は自らのアドレス帳に記載するわけだ。次回のパケット送信からは、自らのアドレス帳であるテーブルの記載に基いて送信するので、ユニキャストになるわけである。
 このアドレス帳には有効期限があり、一定以上の時間が経つと消去される。また、同じく一定回数以上のノードを通過しても辿り着けないパケットも破棄され、破棄したルーターはその旨を返答する。 アドレス帳の情報が消去されると、再度、このブロードキャストを繰り返すことになるわけだ。
 MACアドレスの異なる端末に変えてもアカウント更新で、或はモバイルなどで、移動して接続先への経路が変わっても、どこかで紐つけされて通信経路が更新されることになる。問題は、IoTの普及によってMACアドレスの数が増大したり、頻繁に移動や更新されたりすると、このブロードキャストを行う頻度が幾何級数的に増えてしまうことである。
 インターネットは、網の目のネット上に、経路を探り当てて通信するから、個々の通信を大量に混線することなく送ることが出来るが、ブロードキャストを行う場合は、全ての網目に呼びかけるので無線通信と同じことだから、沢山の通信が同時に行われれば混信してしまうことになる。実際には錯綜して、その通信路の通信は消去されるからインターネットが機能不全に陥ることになりかねないのである。

〇切り札となるか?IoT Dep

 以上説明したようにインターネットの仕組みは、IoTには決して適したものとは言えないものなのである。先ほど説明したのは、インターネットの中でも、殆どインターネットと同義語化したイーサネットの説明であるのであるが、実はインターネットは様々な技術の集合体なので、Iotに適したものもある。その代表例が、LPWAと称される、無線式の通信網だ。商品としてはSIGFOXやLORAが知られている。これらはOSIモデルの下から1層目と2層目に位置していて、IoT機器に無線によりネットワークを構築する。しかし如何せん、LPWAは通信速度が低いために、センサーの計測データなどを定期的に回収するような場合にしか使うことが出来ないのである。LPWAのメリットとしてはBluetoothやWifiより遠距離のネットワークを構築でき、有線インフラを大幅に省略できることである。
 そこでIoTユーザーの立場からは、出来ることならイーサネットの仕組みで遠距離高速ネットワークを組みたい所である。そこで1、2層はそのまま3層以上で高速通信を行う仕組みが考えられた。その仕組みとは、接続先が頻繁に変わるIoTのMACアドレスなどの情報を全て、途中のノードで集約して管理するという発想に基づいている。この仕組みはICNという技術なのだそうだ。
 IoTを管理する場合、これらのIoTまで、個々に接続するのではなく、ノードまで接続し、後は専用ノードとIoT機器との間でデータのやり取りを行うわけである。ノードのルーターは、すべてルーター側でIoTのIPアドレスやMACアドレスを予め持っているので一々ブロードキャストが生じないのである。

 各IoT機器を個々に制御するような場合は、制御端末としては、この専用ノードまで制御データを送り届ければよい。専用ノードから先は全て専用ノードのルーターがIoT機器のアドレスを把握していて交信してくれる。制御側もどこから制御しようが、端末を変えようが、専用ノードまで1度繋げさえすればよい。移動するIot機器を用いる場合は、LPWAを使用する場合と比べ、より近い基地局まで有線でインターネット網を伝送し、最後だけWifiや5Gなどの高速無線通信を使うことになる。以上の仕組みを国際規格としたのがIoT Depなのである。


「「IoT DEP」とは? 激増するIoT通信データをインターネットで効率的にさばく国際標準」https://www.keyman.or.jp/kn/articles/2103/10/news045.html#_ga=2.89289689.375157453.1617003683-1826631453.1617003683

「現実味を帯びてきたICN/CCN の研究動向」https://www.ieice.org/~ia/archives/20130906-ICNCCN.pdf

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