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インターネットは7層システムが組み合わさって役割を果たすことで通信が成立している。
世界中に繋がることが出来るのは、下から3層目のネットワーク層のお陰であるが、ネットワーク層が、世界中に散らばる宛先を把握している訳ではない。 IPアドレスに至る経路を辿りながら、該当MACアドレスを呼びかけ(ブロードキャスト)、探し回る。
MACアドレスに対応する端末が属しているデータを保有するルーターは、呼びかけに反応して応答を返す。この応答が呼びかけ元に伝わることで相手がどこに居るかを知ることができる。
別の場所から接続しても、呼び掛けながら伝達して行くから、出先でも繋がるわけだ。
端末等は応答状況を自らのアドレス帳に記載し、これにより端末間に移動等がなければブロードキャストをすることなく通信を継続できる。アドレス帳には有効期限があり、一定以上の時間が経つと消去され、再度、このブロードキャストを繰り返すことになる。
問題は、IoTの普及によってMACアドレスの数が増大したり、頻繁に移動や更新されたりすると、このブロードキャストを行う頻度が幾何級数的に増えてしまい、インターネットが機能不全に陥ることになりかねない。
IoT Depは、接続先が頻繁に変わるIoT のMACアドレスなどの情報を全て、途中のノードで集約して管理するという発想に基づいている。
転勤の挨拶状を投函したり郵便局への転居届を提出する代わりに、転送専用の私書箱を作るようなもので、新たな住所と私書箱の紐付けを更新して行くようなものである。
インターネットやIoTの利用は様々な要因から避けられなくなるだろう。 軍用の専用回線も当然目標にされて攻撃されるわけだから、生き残っている回線を使わざるを得ない。
更新ペースが早い端末機器はレンタルなどにすることが多くなっており、更新頻度も高い。
既存の軍用システムは共通鍵暗号方式だから、暗号規約を配達しなければならず、暗号規約を厳重に保管しなくてはならないし、秘匿性のあるものを、ばら撒くような使い方はできない。
リンク16は、インターネットのような完全な分散システムではなく、中央処理のシステムだから接続数に限界がある。
各国の軍もインターネットやIoTの利用に乗り出しているようである。
これらの状況から軍もインターネットやIoTと無縁というわけには行かなくなってきており、通信を維持するためにはIoT Depのような仕組みが不可欠である。
〇IoT全盛だが
IoTについては、今は何にでもIoTという状況である。人々が展示会場に行くと、彼らはAIやクラウドやドローンに交じってIoTの文字を頻繁に見かけことになる。IoTのことを世間では俗に「モノのインターネット」と言う。意味する所は、ありとあらゆるものをインターネットでつなぐということだ。今の状況は、兎に角、何でもかんでもIoT、AI、クラウド、ドローンを使ってみようという御時世である。未だ、何がIoTに相応しいのか、誰にも十分には分かっていない所なのだろう。その内、不向きなものが淘汰されて行くのかも知れないが、現時点ではどうなるのか、誰にもまだ分からないようだ。
IoTは”Internet of Things”の頭文字をつないだ用語である。元の語の直訳が「モノのインターネット」だ。世間では、インターネットにモノが繋がることで、どうなるか試行錯誤が行われ、少なくとも普及して行くようだ。減るような兆候は見えていない。
既に危惧されていることは、今後、普及が進んでいったときに、大量のIoT機器によってインターネットのIPアドレスが枯渇する問題である。枯渇についてはIPv6によって、要するにアドレスの桁数を増やすことで当面対応するようだ。
しかし問題はそれだけではなさそうである。その問題とは、インターネットがそもそもコンピュータを繋ぐものとして開発されたことに原因がある。コンピュータが耐久財であり、しかも当初は大きく重く、建物のように動かない存在だったから、インターネットは、固定されたコンピュータを前提として作られたのである。