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中共が原子力空母か? エネルギー無尽蔵 作戦間高速航行し予想外の場所から襲来 後ろ寄り重心 風受け針路保持弱点 後部浸水が沈め易い  

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 航空母艦は既に述べた通り、比重の小さな艦である。側面積は大きく、舷側が高い。似た性質の船に自動車運搬船があるが、この船も船体が風圧の影響を受けやすいものであり、強風下での運航が苦手とされている。航空母艦の場合はなるべく飛行甲板の長さを長く取りたいから、風圧の影響を強く受けるだろう。後部に原子炉のような密度の高い重量物があれば重心が後ろに寄り、かなり舳先を煽られるのではないだろうか。舳先に当たる波の影響も大きい筈だ。

 舳先は多くの場合、海水を割って進むことから細く絞った形状である。艫も海水をスムーズに流さないと渦を生じて抵抗になるから、船と言うのは紡錘型に形作られることが多い。後部に原子炉が置かれるとすれば、艫部分の浮力を増やし、喫水が深くならないようにしないと、シーソーのように舳先が上がってしまうので、多少太らせる必要が出て来る。

 艦載機が着艦する場合、艦の後部からアプローチするから、艫があまり上下に揺れ動くのは好ましいことではなく、運用上は艦の重心が後部によるのは好都合でもある。

 艦全体が、舳先と艫の両端部分で波に載ったサギングといわれる状態の場合、後部が重いと、いくら太らせて浮力を増したとしても沈み込みが大きくなり、上向きに大きな浮力が掛る。この状態は負荷を艦全体で支えるというより、原子炉が搭載されているであろう、やや後部に近い部分に大きな応力が突き上げる形になる。

 もし戦闘などで破孔が生じ原子炉室を始めとする機関部に海水が流入した場合、原子炉自体の重量にもまして、これらの機器類を収める大きな空間にも海水が入り込むことになるから、一気に浮力を失うことになる。かつての戦艦なども重量のある主砲塔や装甲で覆われたバイタルパートといった重量物を搭載していたが、基本的に中身が空気である容器であり、これらは水線下の浮力を維持する場所を守っており、内部も水密区画で一気に浸水することを防いでいた。しかし、原子炉の中身は元から水であるから浮力の助けとなるものはない。

 また、重心が後部に位置するなら、舵を損傷した場合には針路維持が難しいだろう。

〇対策

 中共海軍がどのような目的で原子力推進の航空母艦を保有したいのかは、予想するしかない。

 米海軍のように世界中の海で軍事作戦を行いたいと言うのなら分かりやすいが、列島線で米軍を迎撃するだけが目的なら、必ずしも原子力でなくとも、それほど決定的なメリットは出てこないかも知れない。それでも一般的に言えば、様々な面で、原子力の優位性が出てくるだろう。

 米海軍など、中共海軍に対抗する立場からすれば、予期し易い陸上基地からの攻撃に加え、いつどこからともなく中共軍機の攻撃を受けるかも知れないとなれば、遭遇を予期して警戒を厳重にしなければならず、行動に制約が課せられることになる。

 中共の原子力航空母艦は、燃料補給をすることなく、常に30knotを超える高速で米海軍等を追いかけることが出来ることになる。従って中共海軍と戦う際には、航空基地とは異なる方向への哨戒も、より高い頻度で行う必要に迫られるだろう。

 中共艦載機の行動範囲内に長時間留まることは危険だから、米軍の航空母艦は、離着艦も短時間で終わらせ範囲外に離脱することが求められるだろう。

 さらに原子力艦は航続距離に制約がないから、中共の空母部隊は何ヵ月でも米空母部隊を追いかけてくる可能性が出てくることになる。

 一度、中共海軍の原子力航空母艦を発見した場合でも、高速で長距離を逃げ回ることが可能であるから、哨戒機などで接触を維持し、見失わないようにすることも重要である。もちろん中共側も対空火器を装備しているから、あまり接近も出来ないが、積極的に中共艦隊を威圧し、中共軍に対空電子装備の作動を強いらせ、位置を暴露させるように強いることも有効だろう。高速で逃げ回らせることで、水中音波での捕捉もし易くなる。

 中共が建造するという原子力航空母艦も、様々な設計上の制約から、おそらくは原子炉の位置は中央より後ろにあると思われる。この部分に浸水を起こすことが出来れば、沈め易いのではないだろうか。また、針路維持が不安定になるから舵に損傷を与えることで、沈めるに至らずとも戦闘行動から脱落させることが出来るかもしれない。また、この部分の竜骨に掛かる原子炉重量の応力は大きいと考えられるから、この部分に攻撃を加えれば、一気に破壊が生じて浸水し、舳先を空に向け、艫を下にして海底へ引きづり込まれて行くだろう。

 水線下に浸水を発生させるために適しているのは水雷兵器だと思われる。かつて南朝鮮の哨戒艦「天安」が水中爆発で轟沈したことがあるが、水雷の有効性が高いと考える。

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