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中共が原子力空母か? エネルギー無尽蔵 作戦間高速航行し予想外の場所から襲来 後ろ寄り重心 風受け針路保持弱点 後部浸水が沈め易い  

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 もちろん通常の停泊中も原子炉の反応を止めることはない。燃料消費を考えてのことというよりも、原子炉の出力を変えることが難しいのと、止めたら止めたで炉心の冷却のための動力が必要となるからだ。福島第一原発の事故は、その冷却のための電源が津波で水没喪失し、崩壊熱で起きたものである。

 水を蒸気源と冷却と減速材として使用する軽水炉型の原子炉の場合は、沸騰すると泡が出来て中性子が減速しなくなり、出力が上がらなくなるので特にであるが、原子炉の出力調整は、様々なフィードバックがあり、一つの指標を変えようとすると、他の要素に影響するから徐々に慎重に行うことになる。下手に急激に行うと、急な変動が発生し、急に押しとどめようとしても、別の指標に影響し、出力が手に負えなくなるからである。緊急時に急停止することはできるが、一定の出力に調整しようとする場合に、出力の波を抑えるのが容易ではない。特に出力を上げる場合は暴走しないように慎重に操作しなければならない。

  このような特性から原子炉は定格運転をさせるのが原則である。だから艦が最大速力で走ろうが、停泊中だろうが原子炉は同じ出力で運転される。繰り返すが、熱が無駄になっても、原子力なら気にしなくてよい。

 ガス欠を気にせずにエネルギーを使えるということは、作戦中ならば、その利点は何倍にもなる。

 航空母艦は、作戦行動中は常に高速で航行し続ける必要に迫られる。まず第1に、高速で艦載機が離着艦するからだ。航空母艦の飛行甲板は300メートルに満たない。陸上の飛行場なら軽飛行機用でも、500メートルはあるだろう。しかも誘導路もエプロンなく、これらを全て兼ねるから実質的にはもっと短く、滑走路と言うよりもヘリポートに近い。短い分、自ら走ることで長さを稼いでいる。しかも風に向かってさらに対気速度を上げているのである。巨大な航空母艦が向かい風を受けるだけでも大きな空気抵抗に打ち勝たなければならない。

 第2に、敵の艦隊のとの間合いを常に気にしなければならないからだ。航空母艦の搭載する航空兵力は強力なものであるが、敵の攻撃に対する防御力は脆弱である。敵の艦隊から遠く離れていれば比較的に安全ではあるが、艦載機の航続距離には限りがあり、遠いままでは敵の艦隊を攻撃することができない。さらに敵に何ソーティーも攻撃を反復するには、敵艦隊になるべく近い方が進出時間が短くなり有利だ、そのようなことから、敵からの攻撃を避けつつ、敵を攻撃するには、攻撃可能な範囲の距離を出たり入ったりすることになる。

 敵の航空母艦やミサイル艦も同じ事を考えているから、双方で追いかけっこをすることになる。それでもミサイル艦なら、対艦ミサイルは片道だけで行きっぱなしだから回収する必要がないが、航空母艦の場合は、カミカゼ攻撃でもなければ、味方機が燃料を使い果たす前に急いで、迎えに行かなければならないことになる。

 航空母艦は大型にならざるを得ず、それが30knot以上で走り続けるのであるから、燃料の消費量は馬鹿にならない。枯渇以前に、必要の都度、高速補給艦からハイラインで燃料補給をすることになるが、大型艦同士が並走するため敵に対しては脆弱な状態となる。したがってその都度、安全圏との間異を往復しなければならない。(尤も、航空燃料なども補給が必要ではあるが。)これが原子力なら、多くの問題が解決する。

 原子力を使うメリットとして大気に依存しないことは、潜水艦であれば最大の理由として挙げられるところであるが水上艦でもメリットがある。


 機関に大量の空気を送り込み、排ガスを排出するためのダクトが必要になるからである。

 艦内の容積が単に無駄になるだけでなく、これらの通路が砲弾やCBR物質、あるいは浸水時に海水などの浸入口になる可能性が高い。大和級戦艦では、煙突から砲弾が艦内に貫入することを防ぐために、ハチの巣状の鋼板を設けていたと言われている。また艦が損傷を受け、喫水が深くなった場合に、これらの通路から海水が浸入すれば、一気に沈没につながることとなる。浮力を維持することができれば最悪でも浅瀬に着底することができ、修理できる可能性が出て来るが、沈んでしまえば戦時にサルベージも困難で、漁礁になるだけである。特に航空母艦は非常に高価で、建造にも時間を要する艦種であり、重要な点であろう。

 また煙突や、排出される煤煙については、航空母艦において初期からの問題であった。航空機の離着艦に影響することは明らかである。

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