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中共が原子力空母か? エネルギー無尽蔵 作戦間高速航行し予想外の場所から襲来 後ろ寄り重心 風受け針路保持弱点 後部浸水が沈め易い  

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 船の機関室というのは軽い部分になる。機関そのものは重いわけであるが、通気やメンテナンスの必要性から、機関室は大きな容積の部屋となる。積み荷の殆どが空気になるから当然軽いわけで、重量の帳尻を合わせるために燃料タンクを置いたり、機関室の上に上部構造を作る場合もある。舳先や艫も、揚錨機室や舵機室になるから機関室同様軽い部分となる。

 当然、艦船の使用目的によって、荷重の変動は異なっている。鉱物運搬船や重量物運搬船などは、積み荷の密度が大きいから、より荷重の掛かる場所が集中しがちだ。客船などは、多くを客室が占め、中身の殆どは空気であるし、大型客船なら乗員乗客の体重は殆ど無視できるだろう。従って比較的、荷重も分散する。 そこで航空母艦を考えた場合、航空母艦というのは大型ではあるが、比重という観点からすれば軽い艦である。現代の軍艦は、艦種に関わらず、かつての戦艦のような装甲などはないし、重い艦載砲も搭載していない。さらに積み荷である航空機は、空を飛行する必要上、軽く作られている。軍艦というのは浸水した場合のダメージコントロールを考慮して、水密区画を作り、内部は細かく隔壁で区切られるものであるが、空母のハンガーは広く大きな容積の空間である。航空母艦の積み荷には、航空機以外に、自艦や航空機の燃料と、航空機の兵装となる爆弾などがある。前者の燃料は、大量に搭載され絶対値としての重量は大きいが、成分は油であるから海水より比重が小さい。

 先に述べた通り、原子炉というのは排水量8千トンクラスの艦ならば、性能に影響を与える程の重量物である。航空母艦では1基では足らず複数基搭載されているのが普通だ。艦のどの部分に原子炉が搭載されているかは、軍艦の場合、あまり明かされていないことが多いものの、自ずと限定されてくる。実は潜水艦の場合、なぜか公開されている場合が多い。その図の真偽を確かめる術はないが、レイアウト上、場所を動かす余地がないからだろう。水上艦では多少動かす余地があるのか公表はされていない。

 そこで原子力推進の採用例は少ないが、商船の場合は構造が公開されているので、搭載個所の参考にすることができる。サバンナ号やオットーハーン号では、船の後部寄りに船橋などの上部構造物があり、上部構造物の前側の船体内に原子炉が置かれている。実験船むつ(現海洋調査船みらい)では、上部構造物が前部と後部に分かれ、上部構造物の間の船体内に原子炉があった。旧ソ連やロシアが建造した、いくつかの砕氷船も上部構造物は一体であるものの、実験船むつと、似たような配置である。

 原子炉のような密度の大きい重量物の位置は、艦船の船体全体の重心位置を大きく動かす影響度が大きい。艦船の船体全体に掛る水圧や風圧は艦船全体に加わってくるから、その力の中心は艦船のシルエットのほぼ中心になる。力が働く中心と重心がずれてくると、艦船に加わる外力は艦船自身の回転力として働くことになるから針路維持の上で影響が出て来る。したがって原子炉のような重量物を、なるべく中心部に置きたいという要求がある。例えるなら、物を1点で支えようとした場合に、重心を通る鉛直線のところで支えないと、倒れて落ちてしまうのと同じだ。

 一方で、中心に置くことが困難な理由としてレイアウト上の問題がある。艦船のスクリューは通常は後部にある。船内容積が食われたり、振動や心出しの問題からプロペラ・シャフトをあまり長くはしたくないから、減速ギアやタービンなどの主機もなるべく後部に置くことになる。さらに原子炉なども纏めておいた方が蒸気管などの長さを短くすることができる。原子力では多少ロスがあろうと、熱が逃げてもさほど問題はないとは書いたが、それは出力上の話であり、高温の蒸気を艦内に巡らせば、温度が上昇して艦内の環境を悪化させることになるし、万が一蒸気管が破損すれば高温高圧の蒸気によって死傷者が多数出かねない。また、艦内に様々なものを配置するにあたり、蒸気管のような連続した長物は、艦内のレイアウトを拘束するので、レイアウトを拘束するものはなるべく短くするのが鉄則である。そういった配置上の点から言えば、艦船の後部に原子炉を置きたいことになる。

 その両方の要求を考慮すると、自然と後部の中心寄りに原子炉は配置されることになる。また、原子炉は10年前後で燃料の入れ替えなどの作業が必要になるから、あまり複雑な構造を原子炉上部に置きたくない。サバンナ号のレイアウトは、作業のし易さを考慮しつつ、なるべく後部に置きたいために決まったものだろう。むつでは上部構造を分けたわけであり、旧ソ連などの砕氷船の場合は上部構造が非常に大きく、その屋内に作業用の空間があるのではないだろうか。福島第一原発で水素が溜まって爆発して壊れた建屋が、旧ソ連の砕氷船上部構造に当たるだろう。

 原子力航空母艦では、原子炉の上部のアクセス上、問題のない場所になると考えれられる。艦橋、カタパルト、エレベータ、拘束装置などがない場所を選ぶと思われ、後部に置くとすれば自ずと、原子炉を置くことができる場所は限定されてくることになる。

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