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製鉄・製鋼、造船、石炭、これら明治日本の産業革命遺産が富国強兵を実現した。

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〇高島炭鉱


 日本における最初の近代炭鉱であり、1869年にグラバーと佐賀藩が開発した。蒸気機関を日本で最初に炭鉱に用いたのも高島炭鉱である。
 蒸気機関と炭鉱は、そもそも深いつながりがある。燃料として使われるだけではなく、蒸気機関そのものが炭鉱で誕生したのである。
 石炭とは、樹木が地下に埋まり地下の圧力や熱によって石炭化したものであるから、地層の中に炭層が存在している。つまり造山活動で山として盛り上がらない限り、地下に存在しており排水の問題が常に生じることになる。
 人力による排水には限界があり、炭鉱が深くなると採炭をあきらめなければならなかった。セイヴァリが1698年に蒸気ポンプを発明し、これをパパンやニューコメンが改良を加えて蒸気機関が作られたのであり、いずれも炭鉱での排水のためであったのである。


〇端島炭鉱

高島炭鉱と同じ、西彼杵海底炭田を鉱床とする炭鉱で、採炭により出たボタで端島周辺を埋め立てて拡大し、その姿から軍艦島とも呼ばれている。 日本の炭田は、新生代第三期に形成された比較的新しい鉱床で、無煙炭はあまり産出しないが、西彼杵海底炭田では粘結性瀝青炭を産出する。
 軍艦の燃料としては、熱量や煙により被視認性低減のため無煙炭が好まれたが、一般には瀝青炭の方が着火性が良く、広く使われ、特に粘結性のものは蒸焼してコークスを作るのに向いていた。
 コークスは、高炉製鉄における燃料兼還元剤であり、コークスの供給先を求めて、前述の官営八幡製鐵所も作られたのである。
 なお、このコークス製造時に副産物として乾留される成分は有機化学の重要な原料となる。石油化学工業に置き換わる1960年代まで、化学工業の花形は石炭化学工業であり、都市ガスとして使われた石炭ガスだけではなく、石炭乾留分から作られるアセチレンやプロピレンなどは石炭有機化学における重要な材料となった。
 かつて電灯が普及する以前においてアセチレン灯が広く使われ、また溶接も安定した電気溶接が行われるようになるまでアセチレンガス溶接が使われることが多かったのである。
 粘結瀝青炭を大量に産出したことが、高炉による製鉄を助けることになった。そして、大量の鋼を生産できる基礎となったのである。これらは兵器の国産化、近代化に大きく役立ったのである。

〇三池炭鉱


 三池炭鉱は、高島炭鉱に続く2番目に近代化された炭鉱である。三池炭鉱でも良質の粘結瀝青炭が産出された。
 三原坑の鋼鉄製櫓は日本最古で1898年建設のものであり、この頃から日本のみならず、世界中で鋼鉄製の建造物が作られたのであり、すでに先進的なものであったと言える。

以上が「明治日本の産業革命遺産」が日本の軍事力に果たした一片である。

明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業 HP

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