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対艦弾道ミサイルの発射実験の際、航行中の船に、2発を船に命中させたという。弾道ミサイルを命中させることはミサイルの再突入体そのものにホーミング機能がなければ不可能であり、電波を使って誘導する。
電波を照射されるということは攻撃されていることを事前に察知できるということでもあり、事前に回避することも可能になる。
オーロラが爆発したように発光する現象がオーロラ爆発である。オーロラ爆発が生じる際、付近の電子にさざ波が生じて、電子がふるい落とされ電子豪雨が生じる。
オーロラそのものは100キロ以上上空の現象であるが、電子豪雨は中間圏まで高度60km程度以下まで落下し、大気がレーダーの電波を反射するようになる。
ホーミングする対艦弾道ミサイルが自身の視界を開くためには中間圏を飛翔中に十分に減速し、弾頭周囲を電離しないようにする必要がある。 周囲の大気が電離化していれば、減速しても対艦弾道ミサイル自身のレーダーは電波を送信も受 信もできない。
発生源として核爆発EMP(電磁パルス)が考えられ、核爆発により作られた粒子で電子豪雨を起こすことができるだろう。
〇対艦弾道弾が標的船に直撃
中共が令和2年(2020年)8月に行った対艦弾道ミサイルの発射実験の際、航行中の船に、2発を船に命中させたという。 「中国の「空母キラー」ミサイル、航行中の船へ発射実験…2発が命中か」https://www.yomiuri.co.jp/world/20210112-OYT1T50299/
2発のミサイルは、それぞれ青海省と浙江省から発射されたものである。偵察衛星などからの位置情報が得られたとしても、航行中の船に弾道ミサイルを命中させることはミサイルの再突入体そのものにホーミング機能がなければ不可能である。
従来、対艦弾道ミサイルについては、核による威力で誤差をカバーしたり、複数弾頭で広さをカバーするのではなかいということも憶測されたが、今回の実験で命中したということから、ターミナル誘導をしていることは疑いなく、ホーミング機能を有しているということが、この実験で明らかになった。
本ブログの記事「対艦弾道弾の軌道と対処」https://sucanku.xsrv.jp/000001-2/47/ でも説明したので、詳しくはそちらの記事をお読み頂きたい。誘導弾頭であれば、電離しない程度に減速しなければ電波の送受ができないのでホーミングができず、大気の中間層内で十分な減速距離を飛翔させるためには再突入までディプレスト軌道を取ることが必要になることを挙げた。
〇電波妨害が有効策
対艦弾道ミサイルがホーミングによるターミナル誘導をしている以上、弾頭に妨害を掛けることが有効策になる。他には目標捜索や対艦弾道ミサイルの誘導を支援する衛星やドローン等への妨害も考えられる。
複合的に行うべきではあるが、やはり一番効果が高いのは弾頭自身への妨害である。何しろ高速で弾頭は飛来するから、命中までに誘導可能である時間は短く、目つぶしや欺瞞を一度、行われると、それを回復している時間はないからである。
ホーミングにもアクティブとパッシブの2方式がある。そのアクティブの中でも、自らレーダービームを発信する、純粋のアクティブ・ホーミング(セミ・アクディブではなくという事で)であれば、迎撃ミサイルで破壊する場合も、迎撃ミサイルにはARM(対レーダーミサイル)を使うことができる。
電波を照射されるということは攻撃されていることを事前に察知できるということでもあり、事前に回避することも可能になる。
現在ある手段としては以上なのであるが、最近の研究からもっと異なる方保の可能性を提案したい。