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対艦弾道弾 船直撃 ホーミング不可欠 飛翔時の電離問題 電子豪雨で電離煙幕 核爆発EMPで電子豪雨を起こせるか

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〇電子豪雨で中間圏を電離

 オーロラ爆発という現象がある。太陽からは、周囲の空間に向かう粒子の流れである太陽風が吹いている。太陽風が地球に到達すると、地球の磁場に引き込まれた荷電粒子が大気と衝突して発光する。この現象がオーロラである。偶然に地球を取り囲む磁力線が切れるなどの変化をしたときに、地球の夜側に集まっていた大量の電子や陽子が一気に両極地に向かってなだれ込む。なだれ込んだ時にオーロラが爆発したように発光する現象がオーロラ爆発である。

 近年、電子豪雨という現象が確認された。地球を取り囲むバンアレン帯には大量の荷電粒子が閉じ込められている。オーロラ爆発が生じるときに、地磁気によって地球の夜明け側に陽子が回り込んできたとき(同時に電子は日暮れ側に回り込む。)、付近の電子にさざ波が生じて、電子がふるい落とされる。なぜ回り込むのかは詳しくは、ここでは述べないがフレミングの法則を思い出して欲しい。

 電子豪雨発生時に同時にオーロラ爆発も起きる。オーロラそのものは100キロ以上上空の現象である。この時、電子豪雨により地表に向かう電子は中間圏である高度60km程度以下まで落下してくることがわかった。この電子により大気が電離して、大気がレーダーの電波を反射するようになる。つまりレーダーで見えるようになる。これを国立極地研究所などが発見した。

 「オーロラが爆発するとヴァン・アレン帯の電子が上空65kmにまで侵入する」https://www.nipr.ac.jp/info/notice/20190208.html           「オーロラ爆発はなぜ起こるのか?~スーパーコンピューターでオーロラ爆発の基本的な仕組みを明らかに~」               https://www.kyoto-u.ac.jp/sites/default/files/embed/jaresearchresearch_results2015documents151221_101.pdf

 もし、電子豪雨を人工的に発生させることができれば中間圏の大気をレーダーから不透明にすることができるようになる。

 発生源として考えられるのが核爆発EMP(電磁パルス)である。核爆発で生じる放射線の主なものはγ鉄と中性子線である。どちらの放射線も荷電粒子線ではないが、γ線は周囲の原子から電子を叩き出しコンプトン放射を起こし、残りの原子も正イオン化する。中性子は半減期が十数分で、そのものが陽子になる。あるいは中性子も大気分子に衝突し、正イオンを叩き出す。このように核爆発により作られた粒子で電子豪雨を起こすことができるだろう。

〇電離大気の煙幕

 繰り返すが、ホーミングする対艦弾道ミサイルが自身の視界を開くためには中間圏を飛翔中に十分に減速し、弾頭周囲を電離しないようにする必要がある。しかし、もし、電子豪雨により周囲の大気が電離化していれば、減速しても対艦弾道ミサイル自身のレーダーは電波を送信も受信もできない。あるいは誘導を支援する衛星やドローン等からの誘導電波も受信できない。

 対艦弾道弾は遠距離から発射されるから、到達時までに時間が掛かり目標の艦艇の移動距離が大きく、予測した場所との誤差が大きくなる。大気圏に再突入した段階で早く目標を見つけないと、降下するタイミングを失してしまう。目標を通り過ぎてしまえば、いくら減速したとは言っても速度が大きく旋回して、対艦弾道ミサイルの弾頭が目標を再度見つけるのは難しいだろう。

 もし、対艦弾道弾の射程距離内で艦艇が作戦を行う場合に、地球の夜領域の高高度で核爆発を起こせば電子豪雨を発生させることができるだろう。

 電子豪雨は数分間続くそうである。例えば空母は発着艦を行う際に30ノットぐらいで航走するが、その間、針路を維持しなければならないので攻撃から脆弱になる。その針路維持の間に電子豪雨を起こせば中間圏大気を不透明にして空母を対艦弾道ミサイルや、支援する衛星から隠すことができるようになる。

 ただし難しいのは、期待する場所で電子豪雨を上手く発生させることができるかである。そもそもオーロラが極地で頻繁に見られるように、地磁気の磁力線は両極に吸い込まれている。極圏であれば問題ないが、低緯度地域で電子豪雨を起こすのは難しい。しかし、過去の記録では黒点の大量発生時期には極圏以外でオーロラが観測された記録はあるので不可能ではないだろう。

 どのような条件なら、目的とする場所に電子豪雨を起こすことができるかの条件を探すことが必要になる。また核爆発が作り出す高温電離大気が磁力線を曲げることが知られているから、これを利用できるかもしれない。

国立極地研究所 頁へ  
京都大学生存権研究所 頁へ 
九州大学国際宇宙天気科学教育センター 頁へ 

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