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提出期限:令和3年8月30日
陸上自衛隊第419会計隊(高知駐屯地)
書籍4冊、メカニカルシール、セキュリティドアホン及びマグネット入りカットシート
https://www.mod.go.jp/gsdf/mae/mafin/
この調達は様々なものが混然としている。順に見て行きたい。
書籍は後回しにして、まず、メカニカルシールである。これはパッキンの一種だ。因みに運動しない部分の漏洩を止めるものをガスケットと言い、運動する部分に使うのがパッキンであるとJISでは定義している。回転するシャフトを気相と液相の間で通じさせる場合などには、一般にはオイルシールなどが使われるが、とくに圧力が加わるような個所にはメカニカルシールが使用される。その代表例が艦船の船尾管の終端である。かつては精工なメカニカルシールを製造するのが困難だったので、グランドパッキンが使用されていた。これはグリス浸けにしたフェルトの紐を押し込んで、抑えの金具をボルトで締め付けていた。それでも時間とともに水が浸み抜けてくるので、ボルトを増し締めしていたのだそうだ。実は私は潜水艦の船尾管を見たことがある。今の潜水艦はメカニカルシールを使用しているのだが、それで水深数百メートルに潜るのだから、恐ろしいものだ。メカニカルシールでは内部にスプリングが組み込まれていてカーボンなどの面を押して擦り合わせている。よく水が止まるものだが、やはり少しずつ入ってくるらしい。
規格としてMPJ4-61という形式のポンプに適合するものとある。調べると下のようなものだ。
セルプラポンプ (鋳鉄製) 全閉外扇屋外形電動機付 自吸式・鋳鉄製 775 吐出量 140~1200L/min (MPJ4-61.51E60HZ)
https://jp.misumi-ec.com/vona2/detail/223006588936/?HissuCode=MPJ4-61.51E60HZ
用途として、建築設備、農業、プラント組込、消雪用とあるが、要は汎用の電動ポンプだ。おそらく貯水タンクに水道水を上げるとか、エアコン用の水を循環させるのに使うのだろう。ポンプだから当然、水圧がメカニカルシールに加わる筈である。
なんで調達するのかは分からないが、水漏れでも起こしたのだろう。数量が1個だから予備というわけではなさそうだ。
次はセキュリティドアホンである。規格として、アイホンQH-3KAT/同等品以上とある。次のようなものだ。
アイホンセキュリティ親機QH-3KAT|インターホン通販
https://www.nakaden.com/shoppu/inta-hon/hinban/list/QH-3KAT.html
住宅情報盤と書いてある。メーカー希望小売価格 47,800円(税抜)というから結構するものだ。ドアチャイムみたいなものかと思っていたが、そうではない。
本来は住宅用のものであるが、部隊の庁舎は基本的に、普通のお役所で、わざわざ呼び鈴みたいなものはない。営内居住の隊員が居住する内務班も一部屋に複数名で共同生活しているから使うことはない。
使用目的などは書いていないが、立ち入り禁止や制限区域に設置するのだろう。秘文書や物件の保管庫には、設備にどのようなものを備え付けなければならないか、細かく定められているのである。
3つ目は、マグネット入りカットシートだ。クラウンCR-CT43-BL/同等品とある。
61-9296-71 カットシート マグネット式 定規付 CR-CT43-BL
https://axel.as-1.co.jp/asone/d/61-9296-71/
紛れもない、文具品であり消耗品だ。様々に使うのだろう。私の所属していた部隊でも様々な形にカットしたり、文字を書いてホワイトボードに貼り付けて使っていた。地図や人員とか装備品の表をホワイトボードに書いて置いて、そこに貼り付けて使うわけである。やや磁力が弱いので落ちやすかった。その場合は円形や棒形のマグネットなどと目的に合わせて使う。
ここまでは、どこでも調達するようなもので、特徴も何もない。残りは書籍になる。
「教場0」、「ヤバイ集中力1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45」、「ストレスフリー超大全」、「アンソーシャルディスタンス」の4冊だ。
「教場0」とは刑事ものの小説のようだ。「ヤバイ集中力1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45」というのは、脳の機能強化のハウツーものの様である。「ストレスフリー超大全」は精神科医が書いた本のようである。とは言え専門書ではない。説明には自己啓発とか実用書と書いてある。「アンソーシャルディスタンス」は、コロナ禍における、大学生カップルが主人公の心中ものの小説らしい。
「教場0」と「アンソーシャルディスタンス」は日本十進分類法で言えば、日本文学中の小説913だろう。実際、複数の図書館で小説として扱っているようだ。
「ストレスフリー超大全」は、相模原市立図書館の例では498ということで医学の衛生学、公衆衛生、予防医学となっている。
「ヤバイ集中力1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45」は、習志野市立図書館では、141ということで心理学の中の普通心理学、心理各論となっている。
どれも1冊であるから、小説が50%、衛生学等が25%、普通心理学等が25%という割合となっている。
小説は皆、全て小説になってしまい、分類法も様々なものが考案されているようだが、全国で統一されているものがない上に、題名だけで見ても分からないので、これ以上の分類は止めた。
部隊がどのように書籍を必要とするのか考えてみたが、小説というのは、どういう目的で買うのだろうか。厚生図書室の蔵書はこのような調達で買えるのかは私は良く知らない。調べると、陸上自衛隊の場合であれば、陸上自衛隊の福利厚生業務に関する達3条2項に規定があるそうなのだが、3条2項はなかった。ただし図書室とか読書室という表記なら別紙の表にある。
自衛隊図書室の実態調査 藤森 望
https://klis.tsukuba.ac.jp/archives/2012/s0911647-2013012516483892251A.pdf
予算歳入歳出予算科目表というのがあるが、図書の予算は様々なところにあって、一般的なのは消耗品費なのだが、それとは別に国会図書館支部防衛省図書館の図書購入費や、一般事務用図書とか、それ以外の、敢えて図書と表記していないような細目でも教育訓練演習費の消耗品などで購入しているのではないかと思う。
いずれにせよ小説をどのような予算で購入できるのかは分からなかった。何らかの業務で使うというものではないのだろうと思う。
刑事ものの小説を除けば、小説以外のものも含め、心の問題に関心がありそうだ。その点を見ると、以前取り上げた9割以上を心の病に関する書籍を購入していた東部方面隊(135)に近い傾向があるようではある。しかし、専門書というようなものはないし、能力開発的な前向きのものもある。高知駐屯地に限っては、それ程の深刻さは感じられない。
ただ、やはり全体をとおしてみれば深刻なのだろう。防衛庁(当時)では平成10年代初頭辺りから、メンタルヘルスの問題が注目され出し、様々な施策が平成10年代から始まったようである。
なお、高知駐屯地は創立55周年記念行事を令和3年11月中旬以降に予定してるようだ。いずれにせよ開催できるかはコロナ禍次第だろう。陸自は、11月にかけて南西地域の防衛を想定し、14万人の隊員が参加する過去最大規模の演習を行う計画があるから、そちらにも影響する。間接的にしわ寄せがくる可能性も考えられる。
陸上自衛隊 第14旅団 第50普通科連隊
https://www.mod.go.jp/gsdf/mae/14b/butaisyoukai/kakubutai/4_50i/
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