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ミャンマーの衝突 ゴム弾使用 実際には金属弾 弾道か装弾不良か 暴徒鎮圧に不向 向くのは戦車

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 ミャンマーにおいて国軍と民衆の衝突が連日報道されている。ここ数日、二桁の死者が発生しているようだ。
 国軍が主張するゴム弾使用について、実際には金属弾が使われているのはなぜかが、気になった。
 ゴム弾等を紹介する動画があったので見てみた。動画ではターゲットまでの距離が10m以下のようで命中しているが、銃口から発射されて間もないこともあり、弾自身の振動による変形の程度が大きく、弾道がそれて当たらないことも考えられる。
 装弾不良が多いのではないかという懸念も感じる。
国軍に、このような特殊な弾丸の貯蔵数が多いとも思われない。
 暴徒鎮圧に、そもそも火器は不向きである。
 なぜなら命中しなければ、暴徒の動きを止める力が低いからだ。
 もちろん機関銃で火線を交差させれば阻止力は強くなるが、これは流石に暴徒鎮圧の域を超えてくる。
 むしろ暴徒鎮圧に向くのは戦車である。チェコ暴動や第二次天安門事件でも戦車が使われた。あの時の戦車はT62か、その中共版だろう。
 安保闘争に対する治安出動の準備で戦車が待機していたことを、叔父の話として聞いている。
 だが、当時の戦車が可能な信地旋回では、旋回時に前進するので、かなりの轢死者が出ざるを得なかったろう。

 実は、このブログの独自ドメイン化を進めていて、そちらに時間をとられて、最近は「自衛隊調達巡り」ばかりになってしまい、ご覧になって下さる読者の皆さんに申し訳ないと思っている。もう少し待っていただきたい。

 ところで、最近、気になったニュースがあったので久々、記事にしてみたい。 ミャンマーにおいて国軍と民衆の衝突が連日報道されている。ここ数日、二桁の死者が発生しているようだ。

 私自身はどちらにも加担するつもりはなく、いずれにせよ内政干渉は避けるべきと思っているのだが、ミャンマーで起きている衝突を客観的に見る中で、国軍はゴム弾を使用しているという話があった。ゴム弾使用について金属弾でないことを評価もしないし、ゴム弾でも酷いとも言わない。

 だが、国軍の主張とは異なり、死傷者の負傷状況から金属製の弾丸が使用されているというニュースも伝わってくる。

 ゴム弾というのは、暴徒鎮圧用に非殺傷性の武器として用いられているものであるが、かなりの負傷をもたらすことが多く、近年は低殺傷性と言い換えられているようである。

 ミャンマー国軍にしても、民衆を徒に殺傷することは得策ではなかろうし、だからこそゴム弾を使用していると言っているのだろうと思う。

 金属製の弾丸が用いられているという主張は民衆側のマスメディアからのものだろう。一方的な主張をだけを殊更取り上げるつもりはないが、実際に身体から摘出されたのであれば、やはり使用されている可能性が高い。

 金属弾が使われているのはなぜかが、気になったのである。そこで簡単にではあるが、少し調べてみたところ、下の様な動画を見つけた。

「香港「逃亡犯条例改正反対デモ」で話題の防暴銃、ゴム弾、布袋弾って何だ?:世永玲生の電網マイノリティ」

https://japanese.engadget.com/jp-2019-06-14-rubberbullet.html 

この動画の中で使われているゴム弾などは、散弾銃をベースにした銃を用いるもので、ミャンマー国軍が用いているものとは異なる。従って、ミャンマーでの衝突に、動画の状況を、そのまま類推できるものではないことは、最初に断っておきたい。

 動画であることから、スローモーション画像を途中で止めて、コマ送り状に見ることができる。

 その停止画像中で、ゴム弾などが、飛翔中に膨張と収縮の振動を繰り返しながら、弾丸の軸線も弾道とは傾きを持って飛翔するのを確認できた。

 この動画では、ターゲットまでの距離が10m以下のようであり、銃口から発射されて間もないので、その振動の程度が大きくなることは考えられる。

 しかし、発射直後にこの様な振動をするということは、発射直後に空気抵抗が弾道に大きく影響するのではないかと思うのである。銃口から近い範囲で飛翔方向に与える力が働けば、遠距離では大きくそれてしまうことになる。

 暴徒鎮圧時には、至近距離では使わないような取扱いにしているものも多いと聞くが、さりとて距離が離れればまともに命中しない、或は意図的に外すということも、また難しくなるだろう。

 遠距離とは逆に、至近距離では、思わぬ方向に跳弾が出やすいという話もあるようだ。紹介した動画の中にも布袋弾というものが紹介されている。これは小さな粒を布袋に詰めたものだ。お手玉のようなものであり、小惑星探査機「はやぶさ」のターゲットマーカーにも、同様の原理のものが使われたが、衝撃を吸収し反跳を防ぐものだ。

 しかし動画を見る限り、この布袋弾ですら、激しく跳ね返っていることがわかる。ゴム弾ならなおさらであろう。

 結局、目標が遠くても近くても、この手のゴム弾等は使い難いものなのだろう。

 他に、装弾不良が多いのではないかという懸念も感じる。私は通常の弾丸しか射撃したことがないが、その金属製の実包弾丸でも弾丸そのものや薬莢が、銃の遊底と薬室の間などに嚙み込んで故障が発生するものである。ましてや変形しやすいゴム弾のような弾は、連射する際にトラブルが起きやすい。

 一発で暴徒を制止できれば良いが、もし効き目がなければ、直ちに次を発射せねばならない。至近距離ならそのまま乱闘になるし、その際に銃を奪われれば、逆に撃たれることにもなる。

 また、このような特殊な弾丸の貯蔵数が多いとも思われない。これの理由が通常の金属製の弾が用いられた理由ではないだろうか。

 暴徒鎮圧に、そもそも火器は不向きである。なぜなら命中しなければ、暴徒の動きを止める力が低いからだ。もちろん機関銃で火線を交差させれば阻止力は強くなるが、これは流石に暴徒鎮圧の域を超えてくる。

 そうなれば結局、危害射撃となり、事態を悪化させかねないことになる。過去にも光州事件など、火器により死傷者を大量にだした事件がある。

 むしろ暴徒鎮圧に向くのは戦車である。チェコ暴動や第二次天安門事件でも戦車が使われた。こらなら圧倒的に暴徒は対抗できない。火器を使わずに制圧することができることになる。

 それでも無理強いすれば、暴徒を蹂躙することになる。第二次天安門事件の時に、どれだけ大勢の暴徒が履帯に轢かれたかの数字は公表されていないが、ある程度は出たようである。

 あの時の戦車はT62か、その中共版だと思ったが、当時の戦車では左右のクローラの履帯を逆回転さえ、その場で旋回する超信地旋回のできるものは少なく、おそらく、片側だけを停止し回転軸とする信地旋回しかできず前後に移動しなくては旋回できなかったのではないだろうか。

 前後に移動しなければ方向変換ができないから、戦車の周囲に暴徒がとりつくと必然的に轢き殺すことになる。

 日本でも、昭和30年に国会前で安保闘争があったが、治安出動の準備で戦車が待機していたことを、叔父の話として聞いている。当然、米軍供与のM4やM24である。信地旋回では、かなりの轢死者が出ざるを得なかったろう。

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