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入札日:令和3年9月22日
航空自衛隊岐阜基地
F-4型航空機(2機)の解体及び収集運搬
https://www.mod.go.jp/asdf/gifu/acd/sub1.html
https://www.mod.go.jp/asdf/gifu/acd/koukoku/G-74siyousho.pdf
対象となるのが何号機なのかを考えてみたい。調達された機数が154機と多数であったが、近年は減勢され少なくなっていた。
下のサイトでは、2021年5月28日時点の残留機は7機前後であるそうだ。
航空自衛隊 F-4ファントムIIの展示機 – 用廃機ハンターが行く!
https://wrecks.hatenablog.com/entry/2019/02/18/143242
これによると、
1) 17-8301(初号機)引受先が決まっていないとのこと。
2) 47-8327(岐阜の通常型)
3) 47-8336(岐阜の通常型)
4) 77-8399(302sqn.黒ワシ、2021年6月28日に基地内用廃機置き場にある写真がSNSに投稿された。解体処分されるものと考える)
5) 07-8428(302sqn.の白ワシ)
6) 07-8431(試改修機)2023年度を目標に岐阜かかみがはら博物館に展示される予定
7) 47-6901(501sqn.、RF-4Eの1号機)
解体のために輸送に費用を掛けないと思うので、解体されるのは、この内の岐阜の機体だろう。百里基地でも別の機の解体の調達入札を公告している。
航空自衛隊第7航空団(百里基地) から公示・公告された入札情報・入札案件
https://www.njss.info/organizations/proc/4043/
別の記事をみると差異がある。完全引退の3か月前というから、2021年年初前後だろう。
完全引退まで3か月を切った現在も岐阜基地で稼働状態を維持している”最後の侍ファントム”たち
https://plaza.rakuten.co.jp/afterairborne/2001/
機体番号 機種 納入年 備考
17-8301 F4EJ 1971年 自衛隊ファントム初号機 特別塗装機(ガルグレー旧塗装)
47-8336 F4EJ 1974年
77-8393 F4EJ 1977年
07-8429 F4EJ 1980年
07-8431 F4EJ改 1980年 EJ改改修初号機
保存が決まっている07-8431を除いて、共通するのは、17-8301と47-8336だ。5月28日までの間に47-8327が加わり、77-8393と07-8429が消えている。この2機は既に次のとおり3月以降に解体されたようだ。
機体記号 : 77-8393 (航空自衛隊) 航空機体ガイド – FlyTeam
https://flyteam.jp/registration/77-8393
1977/01 〜2021/03 抹消とある。別の記事に 2020年12月14日の岐阜基地での画像があり、これには飛行開発実験団のマークがあるから確かに岐阜所属だったようだ。
機体記号 : 07-8429 (航空自衛隊) 航空機体ガイド – FlyTeam
https://flyteam.jp/registration/07-8429
こちらも1980/01 〜2021/03 抹消とあり、別の記事に2013年11月24日の画像に飛行開発実験団のマークがあるから、間違いなく岐阜所属である。
以上からみると、今回解体されるのは17-8301、47-8327、47-8336のいずれかだが、17-8301については引き取り先の話があるから、可能性が高いのは47-8327、47-8336のいずれかだろう。
この3機の活動を探ってみた。戦闘機というのは、たまに防衛問題の記事などで取り上げられることもあるが、災害派遣などでは偵察活動を担うため、あまりメディアに取り上げられることは少ない。
3機ともEJ改への改造はされていない。
301号機は初号機とあって飛行開発実験団で試験などに使われてきたようで、他で見られることは少なかったようである。60周年記念塗装機となったようだ。
2015年の小牧基地オープンベースには参加している。
また2020年1月14日には百里に訪れている。2021年2月5日にも百里基地で撮影されている。2020年の方には集塵ポットを付けているのでサンプル採取ミッションのようである。2021年の方は銀色のポッドだ。手荷物用のバゲージポッドの様だ。
http://sunshine61.blog.fc2.com/
現役時代にもっと古い通達を見たことがあったが、今は東電福島第一原発事故の影響を調べているようだ。下の中にも部分的核実験禁止条約以前の大気圏内核実験の時代からやっていたと思う。
高空塵中の放射性物質の 放射能濃度測定 – 防衛省
https://www.mod.go.jp/atla/research/dts2011/dts2011.files/low_pdf/S1-3.pdf
通常はT-4を使用し、古くはT-33を使用していたと思うが、なぜF-4だったのだろうか。
いろいろ調べてみたら、1958年から実施しているようだ。ちなみにこの年は航空自衛隊が、米空空軍から日本の防空の任務を引き継いだ年である。中共における核実験も捉えているとのことだ。どうやらこの時はF-86Fを使って行ったようだ。1964年からは炭素の放射性同位体の炭酸ガスの収集も行ったようだ。興味深いのはインド洋上で軌道に乗り損ねたSNAP-9A衛星の電源に使われていたプルトニウムも検出したそうだ。
第16回放射能調査研究成果論文抄録集
https://www.kankyo-hoshano.go.jp/wp-content/themes/jcac/pdf/ers_abs16.pdf
こちらには収集空域も記載されている。
高空における放射能塵の調査研究 – 防衛省
https://www.mod.go.jp/atla/research/ats2015/image/pdf/P22.pdf
こちらには機上集塵器(Ⅱ型)の図もある。こちらには1961年から実施したとある。昔はがムードペーパ方式という方法で収集したようだ。早い話、飛行機に粘着紙を30枚ほど貼り付けたそうである。飛行機が蠅取り紙になったようなものだ。
北朝鮮「水爆実験」の検証に使われた、自衛隊機による放射性物質測定
https://news.yahoo.co.jp/byline/dragoner/20160107-00053194
いずれにせよ、飛行開発実験団の機体は小牧辺りには航空祭などに訪れることが多いのだが、特にこの301号機に限って、百里に行くのは珍しいのではないだろうか。この時期にはすでにF-4は減勢管理に入り百里に集中させていたから部品や整備器材の都合があったのかもしれないし、F-4関連の集合教育などがあったのかもしれない。
2021年3月17日に最終飛行を行い引退し、日本のF-4のラストフライトを務めた。
327号機については、1974年10月1日に百里で部隊マークなしの状態で確認されている。部隊配備前なのかもしれない。
https://flyteam.jp/photo/3025051
確かこの後、一月ぐらいあとに第十雄洋丸の事故があって、自衛隊が大活躍する頃だ。余談だが、キャンディーズが「なみだの季節」をスーちゃんが真ん中で歌っていた頃だ。海上自衛隊横須賀総監部をキャンディーズがゲストで訪れている写真を国会図書館で探したのと、情報公開請求で入手したものを持っている。
まだ、第301飛行隊は編成前で、この年の8月1日に臨時F-4EJ飛行隊が編成されたばかりである。
327号機は1989年11月10日には小松で確認されている。この時期には305飛行隊所属である。AIM-9を左翼に1発搭載している。青色に黄色の帯があるから訓練弾なのだろうか。平成に改元した年で、第二次天安門事件や他国の国家元首を拉致するという米軍のパナマ侵略があった頃だが、この頃にはもう落ち着いていたかもしれない。
https://flyteam.jp/photo/3025073
327号機は1995年5月30日には第5航空団第301飛行隊(新田原基地)として小松基地に来て、平成7年度航空総隊戦技競技会において、標的(ダート)曳航機として参加している。尾翼には蛙のマークがある。確かこの頃、私も時期の記憶が確かではないが小松に訓練で展開していたかもしれない。様々な部隊から隊員が集まって外来が一杯だった。
https://flyteam.jp/photo/3089224
小松基地の目の前にG訓練空域があるため、何かと訓練などでは小松がしばしば使われる。
https://www.google.co.jp/search?q=%E5%B0%8F%E6%9D%BE%E6%B2%96%E3%80%80%E8%A8%93%E7%B7%B4%E7%A9%BA%E5%9F%9F&tbm=isch&source=iu&ictx=1&fir=U9r_EsoFBF5jkM%252C2F6XxasLxyYitM%252C_&vet=1&usg=AI4_-kTnTZCnct0GLKoUa2Z5w9OSTy6JFA&sa=X&ved=2ahUKEwiYlcfwr8byAhUNad4KHVgvCKUQ9QF6BAgoEAE#imgrc=uixmtXRYrZEEUM
327号機は2004年に50周年特別塗装をされている。オジロワシマークだから302飛行隊である。この頃は那覇基地の第83航空隊に所属となっている。私もこの頃、那覇に居たので見たような記憶がある。この夏に沖縄国際大学のキャンパスに米海兵隊のCH-53が墜落した頃だったと記憶している。イラク特措法によりイラクへ派遣が行われていた頃だ。
https://flyteam.jp/registration/47-8327/photo?filtertype=airport&filtercode=naha-airport
2017年3月5日には小牧基地航空祭に参加している。この時には飛行開発実験団所属となっている。アメリカではトランプ政権になったばかりの頃だ。また北朝鮮のミサイル発射が頻繁に行われていた頃で、この翌日にも発射されたようだ。
http://blog.livedoor.jp/prettywoman2009/archives/51992747.html
放射性の塵の集塵について述べたが、下のような記事もある。
放射能塵収集のため、自衛隊機 3機飛行 – 日テレNEWS24
https://www.news24.jp/articles/2013/02/12/04223005.html
2017年10月15日には浜松を訪れているようだ。もちろん実験団マークである。左翼下にバゲージポッドを装着している。私は、この少し前の頃に浜松に居たのだが、この日付の頃には定年退官になっている。この頃、自衛隊は南スーダンでのファイル紛失問題でざわついていた頃だ。浜松エア・フェスタ2017が平成29年10月15日に開催されているので、その為の飛来だろう。数日前から来ていたと思う。
https://flyteam.jp/photo/2364815
2019年5月23日には百里で確認されている。左翼下に集塵ポッドを装着している。
https://flyteam.jp/photo/3057880
336号機については1974年2月1日に小牧で確認されている。部隊マークなしだから配備前だろう。327号機が百里で確認されるより8か月前で機番とは逆転する。時代背景としては第一次オイルショックの翌年でまだ混乱していたのではないだろうか。小牧なのは三菱重工の工場があるからだろう。F-4は、最初の2機が輸入で、続く11か12機がノックダウンなので、順番通りなら314か315号機からがライセンス生産だから21か22機目となる。
https://flyteam.jp/photos/date/1974?displaytype=detail
1983年4月5日には小松に居た。この時はイヌワシマークの第306飛行隊(小松)所属のようだが、1984年11月4日には天狗マークの第304飛行隊所属(小松)になっている。この時の画像では増槽をつけている。
1983年と言えばデタント崩壊後の冷戦激化期で、この9月1日にはソ連領空を通過した大韓航空007便がモネロン島上空で撃墜されている。撮影された約一か月後は日本海中部地震があった。
85年5月1日には同じ第304飛行隊(小松)所属の機体として確認されている。この時はクリーンな状態となっている。89年6月2日には第306飛行隊(小松)所属に戻ったようだ。クリーン状態となっている。99年11月13日には飛行開発実験団の機体として岐阜で確認されている。
http://meityan.blog.jp/archives/25171407.html
2016年は336号機が特別塗装機として小牧基地際に参加したようだ。
2019年7月には三沢で確認されている。集塵ポットを付けてのサンプル採取ミッションだったらしい。
http://blog.livedoor.jp/gulfstream4_sp/archives/1712398.html
336号機は2021年 小牧で見られているようだ。
https://twitter.com/yubari_taka/status/1346741109150552064/photo/4
ちなみに次の337号機は墜落、一つ置いて339号機は地上で大破している。
私が自衛隊に在籍したのが36年弱であったが、それより長い間、活躍してきた3機である。F-4の最終号機の生産が1981年というから、私の入隊より前となる。もっともC-1ももう少し飛び続けるし、YS-11も全期間飛行していたから、航空機の運用期間というのはつくづく長いものだ。航空機以外で全期間存在していたのは81式短距離SAMと64式小銃とJ/FPS-20S・J/FPS-6Sぐらいだっただろうか。火器などは大戦中のものもあったが定年数年前にはほぼ無くなった。まだ68式鉄帽が少しあるだろうか。
(153)で、C-1の解体を取り上げた。
全機一覧
http://yoshi-yan.la.coocan.jp/JASDF/F-4EJ.html
F-4は7割弱がアルミ屑になる。C-1は4分の3だから、C-1の方がアルミの割合が多いようだ。F-4は2割強が鉄だが、C-1では、ステンレスを加えてもC-1の方がやや少ない。もちろん鉄が7割を超える自動車とは比べ物にならない。F-4はチタニウムが約7%だが、C-1は8.4%に及ぶ。10年程の開発時期の違いもあるかもしれないし、もちろん戦闘機と戦術輸送機の耐負荷の違いということもあるだろう。ただこの違いは、それ以上に大きさの違いがあるような気がする。F-4は寸法でC-1の3分の2程度で、重量は半分強だ。一般に大きい方が設計の自由度がある。そのまま小さく作りたくても板厚などを薄く作るもの難しいことだ。まあ、これを大きな違いと見るかだが、似たような割合なのだと思う。確かに自動車とは違う。2機種の違いだけでは判断し難い。
岐阜基地で見た! 輸入型「ファントム」の知られざる改造&アメリカ製ゆえの特徴とは 2021.09.04 柘植優介(乗りものライター)
https://trafficnews.jp/post/110446
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(資料番号:11.12.27-4)「航空自衛隊の次期戦闘機の製造及び修理に参画する主たる国内製造企業の決定について」(2011年12月20日 防衛省)
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(資料番号:10.11.15-1)「第5世代戦闘機と将来国産戦闘機開発への夢」『そうび』(空自補給本部)第163号(2010年3月)掲載
複写代 \540円(11頁×\40円+送料・手数料\100円)
(資料番号:11.5.19-1)「航空宇宙兵器技術における我が国が投資すべき重要技術分野に関する研究(中間報告)(平成20年度 戦闘機の技術動向調査)」(2009年3月24日 空自幹部学校研究部第5研究室)
複写代 \3,860円(94頁×\40円+送料・手数料\100円)
(資料番号:10.11.21-1)「将来戦闘に関する調査研究(その7)の調達について(通達)」(空幕装(調達)第916号 21.7.15)
複写代 \340円(6頁×\40円+送料・手数料\100円)
(資料番号:10.11.15-2)「将来戦闘機の動向について」『そうび』(空自補給本部)第163号(2010年3月)掲載
複写代 \740円(16頁×\40円+送料・手数料\100円)
(資料番号:10.11.15-3)「第5世代戦闘機用エンジンについて」『そうび』(空自補給本部)第163号(2010年3月)掲載
複写代 \500円(10頁×\40円+送料・手数料\100円)
(資料番号:10.11.15-4)「第5世代戦闘機のアビオニクス」『そうび』(空自補給本部)第163号(2010年3月)掲載
複写代 \660円(14頁×\40円+手数料\100円)
(資料番号:10.9.2-2)「将来の戦闘機に関する研究開発ビジョン」(2010 年8月25日 防衛省)
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