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自衛隊調達巡り(132)最後の1機?13号機か18号機か? 除籍航空機PS-1型の解体,収集運搬及び処分

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入札日:令和3年8月27日
海上自衛隊岩国航空基地隊
除籍航空機PS-1型の解体,収集運搬及び処分
https://www.mod.go.jp/msdf/bukei/k4/nyuusatsu/03-1-2142-1420-0002.pdf

 PS-1は試作機を含め23機(機体番号:5801〜5823)が製造され、事故により5801、5803、5805、5808、5811、5812の各号機が失われている。
 Wikipediaの記事では「岩国航空基地にて保存されているPS-1(5813号機)」という画像の他、静態保存展示場所として
山口県大島郡周防大島町 陸奥野営場
熊本県上天草市松島町 わくわく海中水族館シードーナツ
 以上の二つが挙げられている。

海自のPS1、唯一の展示機体を撤去へ 山口県周防大島 2021/7/2 17:54 中国新聞
https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=769339&comment_sub_id=0&category_id=112

 機体が老朽化。部品落下などの危険があるため周防大島町が対応を検討していたところ、海自から申し入れがあり、撤去が決まった。とのことである。こちらは18号機である。細部の映像については下の方が良い。

陸奥記念公園 対潜哨戒飛行艇「PS-1」 – 流浪オヤジの探検
https://blog.goo.ne.jp/esper-hk/e/403ce70bfdbfec03c6fff5eb65eb1bbe

 また、シードーナツについては、

わくわく海中水族館シードーナツ 対潜飛行艇PS-1型航空機 [わくわく海中水族館シードーナツ]
https://soranosnap.blog.ss-blog.jp/2018-08-18

 10号機の映像があるが2018/08/18の日付があり、グーグルマップを見るとすでに撤去されたようである。相当痛みが酷い映像であり、維持できる状態ではなかったのだろう。

航空歴史館 新明和PS-1研究
http://hikokikumo.net/HIS-Mil-PS1-000index.htm
によると、2018 八代市某船舶解体業者により解体 とある。
 13号機の写真からグーグルマップで確認すると、34°07’54.4″N 132°14’51.6″Eの場所に確認できる。こちらは今年2021年のデータのようである。
 今回、この調達で解体されるのは18号機なのか、岩国の13号機なのかというところが判然としないが、もし18号機と別の話であれば、13号機ということになりPS-1はすべて無くなることになる。そうでないにしても最後の1機のみになったということは違いない。貴重な機体になってしまった。
 どうも日本では、航空機に限らないかもしれないが保存するということに、あまり熱心ではない。米英では第二次大戦機なども多数、しかも飛行可能な状態で保存されている。それに対し、日本ではなかなか困難なようだ。
 米国で折角飛べるようにした機体まで日本に持って来ると飛べなくなるのである。ニ式大艇も船の科学館に展示されていたものが、現在は海上自衛隊鹿屋基地に展示されているが、これも元々は飛行可能なものだった。航空自衛隊の修武台記念館にある桜花も、記念館が立て直される前に見に行ったとき、かつて展示のため移動した際に主翼の桁を業者が切断してしまったといって担当の方が怒っていた。あの桜花も、入間基地が米軍ジョンソンベースだった頃には、飛行可能な状態で保存されていたのである。

修武台記念館見学会|航空自衛隊について|防衛省 [JASDF …
https://www.mod.go.jp/asdf/iruma/kouhou/public_kinenkan/index.html
空自入間基地・修武台記念館
http://ki43.on.coocan.jp/injapan/heiki3/iruma/irum.html

 私自身は空自所属でもあり、PS-1には係わりがないが、その発展型である救難飛行艇US-1の主要エンジンT-64と、BLS装置のT-58のオーバーホール契約の監督官をやっていたことがある。一部のYS-11にもT-64が搭載され、また掃海ヘリMH-53にも搭載されている。US-1については各地で展示されているが、PS-1の方もなんとかならないものだろうか。

 装備品が用途廃止になると、まだ運用機がある内は部品取り用に使われる。私も81式短距離地対空誘導弾の部品取りに携わったことがある。躯体はばらせないことが多いし、外に置いておく場合などは保管容器にもなるが、段々と中味が空っぽになってゆく。一部のものは展示用に使われるが、中味はあまり必要ないし、重量も軽くしたいから、空の状態だろう。
 日本の場合、法令で装備定数が定められている。その根本にあるのは防衛計画の大綱別表だ。それを超える数は保有することができないから、廃棄するとか用途を換えなければならない。諸外国では有事用にモスボールにすることがある。日本でも無いわけではないが、それは再度使用する可能性を説明できる場合に限られてくる。発電機とか汎用機では保管中というのもありえる。
 数は少ないが、教材として分類換えされるものもある。基地や駐屯地に展示してあったり、自治体に広報用に貸し出される。まあ中味は空っぽに近いだろう。
 いよいよ運用が終わると部品取りの目的もなくなり、兵器となるものについては非軍事化処置として、機能部分を切断するなどの加工が行われる。秘密に関するもの、貴金属として回収し別に売却するもの、火薬や油脂など危険性や環境を汚染するものなどが取り外され、これらは裁断や処理が行われ売却できるものや廃棄物として処理費用を使って処理される。最後は躯体なども解体され屑鉄などとして売却されて行くわけだ。
 中にはわざわざ価格を下げているようなもののある。米軍などは車両など払い下げする場合が多いが、日本では従来やっていなかった。だが近年、マニアが欲しがるようなものについてはオークションにかけるようになっている。売却されたものの一部が売却されて、モニュメントや店舗に使用されている例も一部ある。ナイキシステムのトレーラが飲み屋の客室になっていた例もあった。
 ただ、中には技術史的や防衛政策史的に史料的価値があるものもある。今回のPS-1などもそうだろう。近年、近代史に関するものも文化財とするようにはなってきたが、保存費用などの捻出なども含め国がもっと考えて行く必要があるのではないだろうか。英国では第一次世界大戦中の飛行機までもが動態保存されているが、大したものだと思う。

近代遺産の例としては、こちらを参照

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